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ハッピークローバー

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第百四十二話 運動会の後はその六

「凄いわよね」
「もうね」
「体臭はね」
 一華はさらに言った。
「女の子の方がよ」
「遥かにきついのよね」
「それわかっていない男子多いわね」
「絶対にね」
 富美子もこう言った。
「そもそも女の子に幻想持ってる男子いるわよね」
「現実は違うわよ」
 一華はまた言い切った。
「それはね」
「残酷な位ね」
「ちょっとお風呂に入らないと」
 そうすればというのだ。
「その時はね」
「どれだけ匂うか」
「女の子だけでずっといたら」
 そうなっている場所はというのだ。
「我慢出来ない様な匂いがね」
「立ちこめてね」
「そうなってね」
 それでというのだ。
「男の子はね」
「我慢出来ないわね」
「下着だってね」 
 富美子は身に着けているものの話もした。
「それもね」
「匂うのよね」
「そうでしょ」
「何かね」
 一華はどうかという顔と声で述べた。
「下着盗む馬鹿いるわよね」
「下着ドロね」
「しかも使用済で」
 身に着けていてというのだ。
「それで洗濯していないのがいいとか」
「好きとかいうのいるわね」
「変態ね」 
 一華はそうした嗜好をこの言葉で否定した。
「まさに」
「その通りよ」
 富美子もまさにと答えた。
「どれだけ匂いってしかも汚いか」
「使用済で洗ってないなんて」
「バイ菌の塊で」 
 そうした下着もというのだ。
「匂いだってきついし」
「かなりね」
「もう下手したらね」
 それこそとだ、富美子はさらに言った。
「兵器よ」
「臭くて」
「しかもバイ菌一杯だから」
「感染症だってね」
「なるかものよ」
「冗談抜きでね」
 一華も否定せずに即座に答えた。
「そうよね」
「女の子は匂いって」
「しかも汚れだってあるわ」
「男子以上にね」
「汚れやすいしね」
「そんな女の子の下着なんてね」  
 富美子はやや感情的に言った。
「何があってもね」
「使用済の洗濯していないものなんて」
「絶対によ」
 それこそというのだ。
「欲しがるものじゃないわ」
「その通りね」
「女の子だって汚れるし汗かくし」
 そうなってというのだ。
「汗かくし出るものはね」
「ちゃんと出るし」
「そうだから」
「そんなもの欲しがらないことね」
「せめて洗濯したものを」
 それをというのだ。 
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