博士の挑戦状
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第百七十五話
第百七十五話 巷を騒がす変態
この時八条学園初等部ではある噂が立っていた。
「えっ、そんなの出るの」
「そうみたいよ」
赤音に清音が学校で話した。
「そんな人が出るらしいのよ」
「白ブリーフにネクタイで街を歩いてるの」
「革靴と黒靴下でね」
「そんな恰好で街を歩くなんて」
赤音はここまで聞いて顔を顰めさせて言った。
「変態よね」
「完全にね」
清音もこう言った。
「そうよね」
「どう見てもね」
「その変態さんがね」
「街に出るの」
「最近神戸にね」
「会いたくないわね」
赤音はその恰好を聞いて心から思って言った。
「そんな人は」
「私もよ、合ったらその瞬間に通報しないとね」
「全力で逃げてね」
「さもないと何されるかわからないわ」
「というかもう警察に通報する?」
赤音は清音に真剣な顔で言った。
「そうする?」
「そうね」
清音も確かにと頷いた。
「今からね」
「何か起こる前にね」
「もう既に犯罪よね」
「そんな恰好で街歩いたらね」
白ブリーフ一枚でネクタイそれに黒い革靴と靴下という恰好はというのだ、想像するだけでというのだ、
「そうよね」
「でしょ?だからね」
赤音はそれでと話した。
「もうね」
「通報した方がいいわね」
「今日のうちにね」
「それじゃあね」
二人でこう話してだった。
二人は学校の授業が終わり塾に入るとすぐに通報した、そして言うのだった。
「さて、これでね」
「警察が注意してくれたらね」
「そして捕まったら」
「嬉しいわね」
「姿見るだけで嫌だしね」
こうした話をした、通報の後でそうしたのだった。そして警察もその通報を受けて動きはじめるのだった。
第百七十五話 完
2024・6・14
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