星河の覇皇
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第八十七部第一章 シャイターンの復活その五十三
「そうだからな」
「無茶苦茶な損害ですよね」
「八割なんてな」
それこそというのだ。
「もう艦隊の総入れ替えレベルだよ」
「そんな艦隊もあって」
「補充も大急ぎで来てな」
「それで戦ってましたね」
「ああ、それで司令が評価されてるらしいな」
艦隊司令がというのだ。
「損害が少ないからってな」
「前線で戦っても三割の損害で済んで」
「それでな」
そのことが評価されてというのだ。
「軍のトップも注目しているらしいぞ」
「軍務省もですか」
「みたいだな」
「じゃあうちの司令今中将ですから」
その階級にあるからだとだ、少尉は言った。
「大将にですか」
「早いうちになるかもな」
「そうなんですね」
「みたいだな、中将と大将じゃ全然違う」
階級が一つ違うだけではないとだ、大尉は言った。
「大尉と中尉いや大佐と中佐以上にな」
「違いますね」
「ああ、大将は軍団司令でな」
それでというのだ。
「その権限もな」
「かなり違いますね」
「給与も違えば退官した後も」
軍をそうした後もというのだ。
「随分とな」
「違いますね」
「年金が凄いんだよ」
退官した後のそれがというのだ。
「もうな」
「相当なものらしいですね」
「もう余生を遊んで暮らせるどころか」
「豪邸建ててまだらしいですね」
「そのうえで余生を遊んで暮らせる位にだよ」
そこまでというのだ。
「凄い額だからな」
「だから大将にはですね」
「昇進するとな」
「大きいですね」
「退官してからもな」
「まさに軍の最高幹部に入りますね」
「上にまだ上級大将それに元帥があるけれどな」
階級的にはというのだ。
「事実な」
「大将ともなれば」
「もう最高幹部って言っていいさ」
軍の中のその立場になっているというのだ。
「それこそな」
「本当に権限大きいですよね」
少尉も言った。
「大将ともなれば」
「だからうちの司令もな」
「今まんざらでないですか」
「そうしたお気持ちらしいな、それでな」
大尉は難しい顔で話した。
「それでもっとな」
「手柄立ててですか」
「そう思ってな」
司令がというのだ。
「前に出ようとかな」
「思って欲しくないですか」
「俺としてはな」
「整備が遅れているからですね」
「整備がよかったらな」
それが進んでいればというのだ。
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