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星河の覇皇

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第八十七部第一章 シャイターンの復活その十三

「全て揃ってな」
「左様ですね」
「若しそうしたものがないなら」
「もう戦闘は無理です」
「その時は」
「出来るものではありません」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「私もだ」
「備えておられましたね」
「物資のことは」
「だからですね」
「今もですね」
「戦える、こちらは不安なしだ」
 シャイターンの言葉は確かなものだった。
「これだけあればな」
「では問題は予備役からの復帰ですね」
「そうして参戦する将兵達ですね」
「左様ですね」
「彼等がだ」 
 まさにというのだ。
「どうかだ」
「それ次第ですね」
「これからの戦局は」
「予備役から来る彼等がどう戦うか」
「それ次第ですね」
「彼等には期待しているが」
 戦力としてだ。
「だが同時にだ」
「不安もですね」
「そちらも感じておられますね」
「どうしても」
「本音を言うとな、だがまずは数だ」
 必要なものはというのだ。
「やはりな」
「戦争はそうですね」
「まず数ですね」
「それがないとです」
「どうにもならないですね」
「そうだ、今の状況ではだ」
 今現在のティムール軍はというのだ。
「オムダーマン軍に対抗出来るまでの戦力があるか」
「もう答えは出ていますね」
「そこまではありません」
「戦力を失い過ぎました」
「ですから」
「だからだ」
 そうした状況であるからだというのだ。
「いいな」
「はい、予備戦力の招集も」
「旧式の艦艇も使用したうえでの」
「それを行いますね」
「そうする、戦争から離れた将兵達でだ」
 それでというのだ。
「旧式の艦艇でもだ」
「まずは数ですね」
「数があることですね」
「それが最低の条件ですね」
「そして絶対のだ」
 そうしたというのだ。
「条件だ」
「絶対必要条件ですね」
「戦争で数を揃えることは」
「それがどういったものであっても」
「まずはそこからですので」
「我がティムール軍もまた」
「予備戦力を動員し」
「旧式の艦艇を投入してでも」
「数を揃える」
 その様にするというのだ。 
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