ハッピークローバー
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第百三十五話 最後の競技その十
「まともに調べたりしないで」
「反省もしないでね」
「原作者さんがまさにね」
「運動家そのものだったのね」
「考えも行動もね」
そうしたものがというのだ。
「元々学生運動に関わってたからそのままで」
「それで風評被害を何度もなの」
「出していたのよ」
「だったらコンビニも」
「普通にね」
それこそというのだ。
「文句つけるわね」
「それを漫画の中だと新聞で書いて」
「漫画自体がその風評被害を撒き散らして」
「コンビニに行く人が減って潰れて」
「偉いことになっていたわよ」
「私達のいる団地の傍のコンビニだって」
そちらもというのだ。
「潰れて」
「困っていたかもね」
かな恵も否定しなかった。
「お店の人達も私達もね」
「そう思うととんでもない漫画ね」
「無責任に出鱈目な記事や主張を垂れ流すって」
マスメディアがだ。
「もうとんでもないことね」
「日本じゃ多かったみたいね」
「この漫画も酷いし」
まさに世の害毒であり読めばその分愚かになる作品である、売れている漫画だからいいという訳ではないのだ。
「新聞だってね」
「日本は酷いわね」
「そしてテレビは」
「もっと酷いかもね」
「そうみたいだし」
「あれよね」
留奈はここでこんなことを言った。
「もう嘘をね」
「ずっと垂れ流しだったのよ」
「テレビは」
「雑誌や新聞以上にね」
「それでこう言うのね」
「こう言うって?」
「テレビを観ると馬鹿になる」
留奈はこの言葉を話に出した。
「そうなるのね」
「テレビを観たらなのね」
「よく言うわね」
「聞いたことあるわ」
かな恵も確かにと頷いた。
「偏向とかしてるから」
「嘘も言うしね」
「それでテレビを観ると」
「馬鹿になるってね」
「そういうことね」
「雑誌や新聞は読んで」
その文章をだ。
「文章が頭に入って」
「それで頭の中でどんな場面か想像するわね」
「映像出すわよね」
「頭の中でね」
「声もね、けれどね」
留奈はそれでもと話した。
「テレビだとね」
「テレビは画面が目に入るわね」
「そう映像が直接ね」
「文章から頭の中で想像されないで」
「そこで再現されないでね」
それでというのだ。
「目から直接入るでしょ、それで耳からね」
「音や声も入るわね」
「だからその影響力はね」
「雑誌や新聞以上ね」
「しかもテレビ点けたら手軽によ」
それでというのだ。
「観られるから」
「その都度耳と目から入って」
「もうその影響力はね」
「雑誌やテレビより遥かに上ね」
「それで騙したり煽ったい洗脳しようとしたら」
当然そうした行為は本来なら許されない、とはいっても日本のテレビでは常であった様ではあるが。
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