金木犀の許嫁
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第二十四話 たこ焼きその五
「日本程はね」
「よくないの」
「どうもね」
「それで蛸も食べないのね」
「そうよ、あとね」
オーストラリアの娘はさらに話した。
「オーストラリアの海って鮫多いのよね」
「そうみたいね」
夜空もそのことは知っていて頷いた。
「それもかなり」
「海蛇も多くてね」
「鮫もよね」
「打から入るには」
「用心が必要ね」
「ホオジロザメもいるし」
人食い鮫の代名詞であるこの鮫もというのだ。
「他にもね」
「色々な鮫がいるのね」
「そうなのよね」
「それは大変ね、ただね」
鮫と聞いてだ、夜空は話した。
「鮫は鮫でね」
「食べられるわね」
「それも美味しいのよ」
「らしいわね」
「フカヒレにね」
これに加えてというのだ。
「他の部分もね」
「食べられるのよね」
「だからね」
それでというのだ。
「食べればね」
「いいのね」
「そう思うけれどね」
「そうなのね」
「蛸も増え過ぎてるなら」
それならというのだ。
「普通にね」
「食べればいいのね」
「実際フランスで蛸が凄く増えたことあって」
この国でというのだ。
「日本人が獲ったことあったし」
「それで全部食べたのね」
「そうなのよ」
「そんなことあったのね」
「蛸って牡蠣食べるでしょ」
「それで増え過ぎたら牡蠣が食べられるから」
「フランス人が困っていたら」
その時にであったのだ。
「日本人が蛸が多いって聞いて」
「その時のフランスに」
「獲ったのよ」
「それで食べたのね」
「牡蠣も美味しいけれど」
それと共にというのだ。
「蛸もね」
「食べるのが日本人ね」
「そうなの」
まさにというのだ。
「どちらもね」
「それも美味しく」
「そうしてるわ。それで私が真っ先に思いつくのは」
「お料理?」
「やっぱりたこ焼きね」
この料理だというのだ。
「私は」
「そっちね」
「明石焼きもいいけれど」
それと共にというのだ。
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