新庄剛志は名監督
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第二章
「だからな」
「それで、ですか」
「チームは強くなりますか」
「そうなりますか」
「今は結果が出ていなくても」
「そうなるよ」
広岡は微笑んでさえいた、そして最初のシーズンは彼が言う通りに結果は出ず最下位だった。だがそれでも。
「面白い野球してくれたな」
「最下位だったにしても」
「希望が持てたな」
「若手起用してくれて」
「それで育てて」
「よかったな」
ファン達はまさにと話した。
「来年から本拠地変わるが」
「エンスフィールドに」
「心地よく移転出来るな」
「札幌ドームは色々評判悪いし」
「それじゃあな」
「いい移転出来るよ」
本拠地移転初シーズンを心地よく迎えられた、そのシーズンはというと。
「連敗したな」
「十三連敗痛いな」
「かなり痛かったな」
「負け過ぎたな」
「しかしな」
それでもだった。
「ストッパーの田中正義獲得出来たし」
「万波も出たし」
「マルティネス頑張ってくれた」
「まだまだ粗削りでも」
「去年よりよかったな」
「やっぱり面白い野球してくれた」
だからよかったというのだ。
「悪くなかったな」
「エンスフィールド初年いい形だったよ」
「お客さんもよく入ったし」
「それに育成だけじゃないな」
「新庄采配よくないか?」
「ああ、あれでな」
「やっぱり突拍子もない様で」
兎角新庄はこのことが目についた。
「しかしな」
「それでもいけるな」
「育成だけじゃなくて」
「選手の起用もいいな」
「形に捉われないでな」
「それでいて理に適っていて」
「いい起用してな」
そうであってというのだ。
「采配もいいな」
「思い切った采配するな」
「それもこの時はそれだっていう采配をな」
「連敗して最下位でも」
「試合内容かなりよくなってるし」
「去年も最下位でも悪くなかったし」
「今年も最下位だったけれどな」
それでもというのだ。
「いい野球してくれたな」
「来年はもっとよさそうだな」
「エンスフィールドにも慣れてきたし」
「加藤も残ってくれそうだしな」
ファン達は希望を見ていた、その中で。
新庄は秋季キャンプはエンスフィールドにした、すると。
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