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星河の覇皇

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第八十六部第五章 傍目に見つつその二十四

「それでもな」
「売る相手は軍位で」
「どうしてもですね」
「実入りは少ないですね」
「いい市場ではないですね」
「だから軍需産業を持っている企業もだ」
 かつては軍産複合体とも呼ばれていた。
「他の分野でだ」
「より利益を得ていますね」
「軍需産業だけしていないですね」
「実のところは」
「そうしたものですね」
「マウリアも然りだ」
 連合だけでなくというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「軍需産業は実入りが少ないですが」
「しかし国家に必要です」
「国防の観点から」
「だからこそ兵器も生産させる、そしてだ」
 その兵器はというのだ。
「連合から手に入れたな」
「最新型ですね」
「最先端の兵器ですね」
「それを使いますね」
「確かな兵器と戦略があればだ」
 この二つが備わっていればというのだ。
「後は数があればだ」
「それで、ですね」
「我々はですね」
「もう恐れることはない」
「むしろですね」
「アウトカースト層でない軍人達がよからぬ考えを起こさない様にしてだ」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「さらにですね」
「軍を完全にコントロールする」
「その為にですね」
「政治将校はいい制度ですね」
「連合は特に批判するが」
 その政治将校の制度をだ。
「自由に反するだの言ってな」
「そして現場介入だと」
「組織の硬直化を招くと」
「常に批判していますね」
「そして実際に置いていません」
「しかしだ」
 連合ではそうだがというのだ。
「あれは非常にいい制度だ」
「軍を掌握しコントロールする為には」
「そして戦略と兵器が充実していれば問題ない」
「だからですね」
「そうだ」 
 何といってもというのだ。
「我々はな」
「だからですね」
「はい、我々は」
「それならですね」
「副主席が主席になられれば」
「その時はですね」
「私は軍に政治将校を導入する」
 このことはもう決定していた。
「必ずな」
「わかりました」
「そうしましょう」
「そしてアウトカースト層も多く軍隊に入れ」
「その面からも掌握しますね」
「そうする、そしてだ」
 そのうえでというのだ。 
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