| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十六部第五章 傍目に見つつその二十一

「あの国はな」
「むしろ連合より強くですね」
「軍隊は掌握されていますね」
「そうなっていますね」
「中央政府特に国家元首である総統がだ」
 その彼がというのだ。
「非常に大きな権限を持ってだ」
「そしてですね」
「軍をコントロールしている」
「だから国が乱れない」
「そうなっていますね」
「軍、国家最大の武力であるこの組織を掌握する」
 そのことがというのだ。
「権力を維持する為にだ」
「絶対に必要ですね」
「それなくして我々の理想の成就もないですね」
「革命の成功も」
「そしてれが長く続くことも」
「ない、だから軍の掌握もだ」
 これもというのだ。
「行う」
「左様ですね」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「軍が我々に反旗を翻さぬ様にし」
「それと共に」
「我々の権力もだ」
 これもというのだ。
「強くする」
「武力を手にするかどうか」
「それが重要ですね」
「我々にとっても」
「そうのこともですね」
「絶対だ、どれだけ革命を進めてアウトカースト層の権限を強くしてもだ」
 それでもというのだ。
「武力がないならな」
「何時でもそれがひっくり返される」
「その危険がつきまといますね」
「サハラでそうである様に」
「我々もですね」
「同じだ、軍に我々の多くを送り込む」
 アウトカースト層の者達をというのだ。
「そして兵士だけでなくな」
「下士官にもですね」
「そして士官にも」
「提督にもですね」
「していく、国家元首である私も軍を掌握するが」
 それだけでなくというのだ。
「さらにな」
「それに加えて」
「さらにですね」
「我アウトカースト層の者達も軍人にしていく」
「そうしていきますね」
「多く入隊させるが」
 アウトカースト層の者達をだ。
「中でも要職はな」
「制服組のそれは」
「完全に握りますね」
「そうしますね」
「そして国防大臣もだ」
 このポストもというのだ。
「私が国家主席になったのならな」
「アウトカースト層がですね」
「我々がですね」
「我々が掌握する」
「そうしますね」
「背広組の要職もだ」
 これもというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧