| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのエマおばさん

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第九幕その六

「ドロシーとずっと一緒にいられる」
「このことはね」
「最高だね」
「本当にそうだよ」
 明るい笑顔で言うトトでした、そこにドロシーが来て彼女も言いました。
「私だって同じよ」
「そうなんだね」
「ドロシーも同じ気持ちね」
「わし等と」
「そうよ」
 まさにというのです。
「本当にね」
「僕達とずっと一緒にいられる」
「ずっと会える」
「そのことがだね」
「何よりもね」 
 それこそというのです。
「最高よ」
「カンザスにいた時と同じね」 
 おばさんは笑顔で言いました。
「このことは」
「そうよね」
「オズの国に来て何もかもが変わったけれど」
「このことは同じね」
「そうよね」
 まさにというのです。
「そしてそれがね」
「ずっと変わらないのよ」
「カンザスからの幸せが」
「オズの国でもね」
「こんないいことはないよね」
 トトも言ってきました。
「幸せがずっと続くって」
「全くだよ」
 おじさんはトトの言葉に頷きました。
「わしもそう思うよ」
「そうだよね」
「うん、それじゃあ」
「これからもね」
「ずっとオズの国で暮らそう」
「そうしようね」
「私とトトは宮殿にいるわ」
 ドロシーは今の自分のお家のことをお話しました。
「だからね」
「そこに行けばいいわね」
「ドロシーに会いたいなら」
「しょっちゅう冒険に出るけれど」
 それでもというのです。
「連絡してくれたらね」
「いることも確かめられるわね」
「携帯で連絡したら」
 そうしたらというのです。
「何時でもね」
「居場所がわかって」
「宮殿にいればだね」
「会えるわ」
 お二人ににこりと笑って答えました。
「だからね」
「会いたくなったら」
「都の宮殿に行けばいいね」
「そして私がいればね」
 その宮殿にです。
「何時でもね」
「会って楽しい時間を過ごせる」
「そうだね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「だからね」
「ええ、会いたくなったらね」
「まずは携帯で確認して」
 おばさんとおじさんはドロシーに答えました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧