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夢幻水滸伝

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第三百四十九話 迅速な攻略その十

「確実にや」
「奇襲を仕掛るには最適の状況ですね」
「そのことを念頭に置いてや」
「進軍することですね」
「例えば森からな」
 この場所からというのだ。
「攻めることもや」
「考えられますね」
「それも早朝とか夜間にな」 
 トウェインは奇襲を行う時間帯の話もした。
「行うとな」
「より効果がありますね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうしたことも考えられる」
「何かと考えられますね」
「それでや、ここはな」
「慎重に。偵察隊を多く出して」
「そして可能ならな」
 それならというのだ。
「偵察機や偵察の飛兵も出してな」
「空からも敵の動きを確認しますね」
「そうするで、制空権は確実に握られる」
 トウェインは彼我の戦力現状のそれを頭の中で比較した、特に航空隊のそれをそうしてそのうえで話した。
「それでや」
「可能ならですね」
「航空隊を出してな」
 そうしてというのだ。
「偵察するで」
「そうしますね」
「そや、そしてや」
 そのうえでというのだ。
「敵の状況をな」
「把握しますね」
「そうするで、敵がこちらの動きに気付いても気付かんでもな」
「いいですか」
「気付いたら奇襲が無理やってわかってな」
「正面からの会戦か降伏を選びますね」
「そや、そして気付かへんでもな」
 この場合のことも話した。
「それでもええ」
「こちらは奇襲に備えているので」
「返り討ちに出来る、奇襲は失敗したら洒落にならん」
 そうした攻撃自体の話もした。
「返り討ちに遭ってや」
「受けるダメージは倍になりますね」
「そや」 
 まさにというのだ。
「そうなるさかいな」
「だからですね」
「敵がこっちの偵察に気付かんでもな」 
 そうであってもというのだ。
「それはそれでや」
「いいのですね」
「そや」 
 まさにというのだ。
「それはそれでな」
「そうですか」
「そや、ほなヒューストンまでや」
「進軍しますね」
「そうするで、あとな」
 トウェインはサンダーバードにさらに話した。
「皆にはこのままな」
「攻めてもらいますね」
「各方面にな、そしてや」
「テキサス州を掌握していきますね」
「そうしてくわ」
 こう言うのだった。 
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