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ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い

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第四話 ウルトラ兄弟の危機その二

「全く。あの円盤生物の時点でうんざりだというのに」
「けれどですよ」
 テッペイがまた言う。
「やっぱりおかしいですよ」
「どうしてですか、テッペイさん」
 ミライがそれに問う。
「だってさ。最初にバードンにタッコングだろ」
「はい」
「最初からまたヘビーだな、おい」
 ジョージが珍しく英語を使った。
「それでブラック指令が円盤生物を使ってきて。それであんなに宇宙人達が来てってさ」
「そうよね。攻撃が派手過ぎるわよね」
 マリナがそれを聞いて腕を組んでしきりに頷いてきた。
「しかもとんでもない宇宙人ばかりで」
「そうだよな」
 次に言ったのはリュウであった。
「あのババルウ星人とかバルキー星人って相当悪質だったんだよな」
「悪質で済む連中じゃないんですよね」
「そんな生易しい連中ではない」
 補佐官はまたしても忌々しげに言った。
「特にあの生き残ったのはどうしようもない位悪質な連中なんだぞ。それがまた来たら」
「まあまあ補佐官」
 喜劇的に嘆く彼に隊長が穏やかな声をかけて宥めにきた。
「ここはコーヒーでも飲まれて」
 そう言ってコーヒーを出してきた。
「ささ、どうぞ」
「ああ、済まない」
 そのコーヒーを受け取る。飲みだすと少し落ち着いてきた。
「それでだ」
 そのうえでまた言うが今度は落ち着いた様子であった。
「二体もいるしな。これは厄介だぞ」
「そうですよね」
 秘書官がそれに頷く。
「しかも悪賢い連中だ。しかもマグマ星人ときたらだ」
「何かあるんですか?」
「札付きの奴等なんだぞ。どうせ助っ人でも連れて来てだな」
 コノミにそう言う。
「碌でもないことをしよるんだ。ああ、嫌だ嫌だ」
「けれどですよ」
 しかしそんな彼にマリナが声をかける。
「マグマ星人の攻撃パターンとかはわかってるんですよね」
「二回も来てるからね」
 テッペイがそれに応えた。
「アーカイブにかなり残ってるよ」
「二回も来てたのかよ」
 ジョージはそれを聞いて呆れたように言う。
「しつこい奴等だな」
「しかもあれはかなりタチ悪そうだしな」
 リュウは顔を顰めさせていた。
「あの顔触れの中でも特にな」
「悪いというものではないのだ」
 補佐官がまた口を尖らせてきた。
「色々タチの悪いのはいるがあれはその中でも最悪の部類だ」
「ですよね。ですから」
「ウルトラマン達がかなり来てくれているにしろだ」
 秘書官に応えて述べる。
「こちらは各個撃破といこう。いいな」
「まずはどっちかを狙うんですね」
「そういうことだ」
 今度はテッペイに答える。
「とりあえずどっちかを倒し」
「はい」
 GUYSの面々がそれに頷く。
「後で残った方だ。ウルトラマンがいれば彼等の援護に回るとしよう、いいな」
「わかりました」
 ミライがそれに応える。
「頑張ります」
「いや、君に頑張ってもらうのも確かに有り難いが」
 補佐官はそのミライに顔を向けてきた。
「だが。どうしてそう気合が無闇に入っているのかね」
「あっ、それは」
「ところで補佐官」
 しかしいいところでまた隊長が入って来た。 
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