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ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い

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第三話 六番目の戦士、八〇番目の戦士その五

 ある若者が両手を前に次々と突き出した。それからスティックを右腕で掲げて叫ぶ。
「エイティ!」
 またしてもウルトラマンであった。次に現われたのは80であった。
「またしてもか!」
「ウルトラマン共め!」
「御前達の好きにはさせない!」
 80は憎々しげな声を出す宇宙人達に対して言った。
「私達がいる限りこの地球は守る!」
「そうだ!その為に私達は来た!」
 タロウも叫ぶ。80はバーミン星人に、タロウはバルキー星人とそれぞれ対峙していた。
「教官、それに80先輩まで」
「メビウス」
 タロウがメビウスに顔を向けてきた。
「はい」
「君は君の戦いに向かえ。彼等の相手は私達がする」
「そうだ、君の相手はバット星人だ。手強いがな」
「ええ、わかりました」
 80の言葉にも頷く。そして彼はバット星人と対峙するのであった。
「御前のことは聞いている」
 バット星人を見据えて言う。
「かって地球を狙いそして今も」
「ふふふ。それがどうしたというのだ」
 バット星人はメビウスを前にしても余裕を崩してはいなかった。
「これだけの顔触れが集まったのだ。恐れることはない」
「例えどんな宇宙人が来ようとも僕は負けない」
 メビウスも逃げるつもりはなかった。
「ここで倒す!」
「御前にできるのか?」 
 メビウスを小馬鹿にした言葉を述べた。
「この私を倒すことが」
「できる」
 メビウスも引かない。
「何としてもここで」
「そうか。ならばだ」
 バット星人も悠然と構えを取ってきた。
「ここで始末してやろう」
「来い」
 メビウスも構えを取って身構える。
 だがここで。まずはバルキー星人とタロウの戦いの決着がついた。
「デュワ!」
 バルキー星人の攻撃を受け流しそのまま投げる。起き上がったところに素早く止めの攻撃を浴びせてきた。
 虹色の光を腕から放つ。そのスタリウム光線を胸に受けバルキー星人は悶絶する。
「おのれウルトラマンタロウ!」
 バルキー星人は断末魔の声をあげながら今前に倒れていく。
「我が同族の仇を取れぬとは・・・・・・!」
 そう言い残して倒れた。後には爆発だけが起こった。
「ぬうう、バルキー星人を倒すか!」
「今度は貴様の番だ!」
 ヒカリはテロリスト星人と対峙していた。
「さあ来い!」
「おのれ青二才が!」
 テロリスト星人はヒカリの挑発に激昂して向かって来る。その刀で真っ二つにするつもりであった。
 だがヒカリは冷静であった。まずはその刀を持つ手を蹴って刀を弾き飛ばした。
「ムウッ!」
「今度は俺の番だ!」
 そして一気に間合いを詰めみぞおちに拳を入れる。それで相手の動きを止めて今度は蹴りを入れる。弱ったところで両手を上下に広げて光線を放ってきた。
「グワワアアアアッ!」
 テロリスト星人はその直撃を受けた。それで為す術もなく倒されてしまった。
 ババルウ星人もまた倒れようとしていた。アストラの力任せのパンチの連打に押されまくっていたのだ。
「くうっ、何という攻撃だ」
「貴様には負けはしない」
 キッとババルウ星人を見据えて言う。 
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