推しを応援する方がいい
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第一章
推しを応援する方がいい
池田茜は声優好きである、それでその声優が出ているアニメやラジオは全てチェックしているのだが。
「茜っちヲタク?」
「やたらアニメやラジオのお話するけれど」
「声優さんの」
「そうなの?」
「そうかな、けれど好きだから」
茜は友人達にこう返した、小さな顎がすっきりした顔で癖のある短い赤髪で大きな切れ長の目で眉は細い。背は一六五位で結構なスタイルだ。
「応援、推しやってるわ」
「声優さん推しね」
「最近声優さんも注目されてるけれど」
「特に女の人がね」
「ヤフーのニュースでも結婚のお話出るしね」
「それよ、推しの人が結婚したら」
茜はその時のことも話した。
「結構以上にね」
「騒ぎになるの?」
「そうなるの?」
「結婚しただけで」
「特に女の人がね」
女性声優の人がというのだ。
「人気があって」
「結婚したら」
「その時はなの」
「騒ぎになるの」
「女優さんが結婚した時よりもね」
その場合以上にというのだ。
「所謂炎上するのよ」
「いや、炎上って」
「プライバシーのことでしょ」
「結婚してどうなの?」
「むしろ結婚したらお幸せにでしょ」
「おめでとうございますって言うべきでしょ」
「それがよ、女の人でもそうで」
女性声優の人でもというのだ。
「男の人でもね」
「炎上するの」
「結婚したら」
「そうなるの」
「これがね、もうね」
茜は眉を曇らせそのうえでさらに話した。
「下手したら女の人の時よりもよ」
「ないわね」
「本当にそうした時はお祝いしないとね」
「ご結婚おめでとうございますって」
「そう言わないと」
「それ茜っちも?」
ここでクラスメイトの一人が茜に尋ねた。
「まさか結婚したら叩くとか」
「推しの声優さんをそうするとか」
「そんなことするの?」
「まさか」
「絶対にしないわよ」
即座にだった、茜は友人達にむっとした顔になって答えた。
「素直によ」
「おめでとうって言うのね」
「そう言うのね」
「結婚しても」
「そうするわ、それがね」
まさにというのだ。
「本当の推しでしょ、お祝いしてそれからも」
「応援ね」
「そうしていくのね」
「推していくのね」
「そうよ、それで変なこと言うより」
それよりもというのだ。
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