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博士の挑戦状

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第百三十六話

              第百三十六話  幽霊列車
 春奈はクラウンのメンバーに話した。
「鉄道博物館だけれど」
「ああ、あれよね」
 華奈子が紅茶を飲みつつ応えた。
「幽霊列車ね」
「真夜中になると博物館の門から出て」
「お空を走っていくね」
「蒸気機関車があるって」
「SLよね」
「そのお話聞いたけれど」
「それも本当みたいね」
「ええ、見た人凄く多くて」
「夜の十二時よね」
「その時間になったら」
 春奈は華奈子に話した。
「すうってね」
「あそこの正門から出て来て」
「走りはじめて」
 その蒸気機関車がというのだ。
「それでね」
「お空に向かって走って行ってね」
「消えるのよね」
「あそこで一番有名よね」
「あそこ他にもあるわよ」
 鉄道博物館にはとだ、赤音が言ってきた。
「列車以外にも」
「ええと、色々あるのよね」
「骸骨の車掌さんとかね」
「真夜中に博物館の中を徘徊する」
「自然に動く模型とかね」
「あるのよね」
「妖怪さん達がね」
 彼等がというのだ。
「夕方にいるとか」
「色々あるのよね」
「そうなのよ」 
 こう春奈に話した。
「それで何十もね」
「あそこにも怪談話あるのね」
「そうなのよ」
「幽霊列車が一番有名で」
「お姉ちゃんのお友達が鉄道マニアでね」
「詳しいのね」
「あそこのことにね」
 そうであってというのだ。
「お姉ちゃんのお友達に直接ね」
「教えてもらったの」
「その人よく鉄道博物館に行くから」
 まさにその場所にというのだ。
「詳しいの、それでね」
「何十もあるのね」
「そうなの」
 こう春奈に話した、そのうえで紅茶を飲んだのだった。


第百三十六話   完


               2024・1・26 
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