金木犀の許嫁
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第十一話 忍術は暴力ではないその四
「屑とね」
「言うべきですね」
「そう思うわ、自分の暴力が絶対で」
それで以て人を虐げてというのだ。
「やりたい放題やるってね」
「ヤクザ屋さんと同じですね」
「そうよ、ヤクザ屋さんに近寄る人いないでしょ」
「何されるとわかりませんから」
「それと同じでね」
それでというのだ。
「もうね」
「暴力振るう人からは逃げることですね」
「そして通報してね」
「やっつけますね」
「ほったらかしにしたらいけないから」
暴力を振るう輩はというのだ。
「被害者が増えるから」
「殴られて蹴られて罵られる人が」
「だからね」
その為にというのだ。
「逃げても放っておかないでね」
「通報することですね」
「そうしてね」
「やっつけることですね」
「そうしないとね」
さもないと、というのだ。
「駄目よ」
「迷惑する人が増えるのね」
「世の中残念だけれどね」
真昼はこう前置きして白華に話した。
「警察とかに通報するしかない人もいるのよ」
「それで、ですね」
「そんな人にはね」
「通報ですね」
「暴力教師とかDV彼氏はれっきとした犯罪だから」
傷害罪等にあたる、法律から見てもそうであるのだ。
「それでよ」
「成敗しますね」
「暴力には暴力じゃないの」
「法律ですね」
「そうよ、それでやっつけることよ」
「それがいいんですね」
「それで法律を守るなら」
人間として必要なその心を持つならというのだ。
「暴力はね」
「振るったら駄目ですね」
「絶対にね」
それこそというのだ。
「犯罪だからね」
「それに尽きますね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「本当にね」
「暴力には法律ですか」
「それで以てよ」
まさにというのだ。
「向かうべきなの」
「法律は強いですね」
「法治国家なのよ」
真昼はそれ故にと答えた。
「だからね」
「法律は強いですね」
「それで暴力もね」
「法律でどうにか出来ますね」
「そうよ、まあ警察が動かないこともね」
法律の番人と呼ばれている彼等もというのだ、世の中ではこうしたこともままにしてあると言われていたりする。
「けれどね」
「法律は強いですね」
「例えば所轄の警察署が動かなくても」
そうであってもというのだ。
「県警とか警視庁とかにね」
「通報すればいいですね」
「弁護士さんだっているしね」
「やり方は色々あるんですね」
「通報の仕方もね」
これもというのだ。
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