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星河の覇皇

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第八十六部第二章 教育改革その一

                教育改革
 ギルフォードの教育改革は大規模かつ大胆でしかも的を得ているものだった。これには教育を知る者は皆驚き。
 連合でも彼の教育改革を見て驚く者達がいた。
「恐ろしいことをしているぞ」
「エウロパの人材はこれまで以上に質が上昇するぞ」
「しかも多くの人口が増える」
「これは厄介なことになった」
「エウロパにどうこう出来ないからな」
 連合からはというのだ。
「我々はどうすべきか」
「人材を多く揃えてくるエウロパに対して」
「このことを考えていかないといけない」
「状況は変わる」
「エウロパの人材が増える」
「そのエウロパにどうするか」
「それが問題になる」 
 こう言っていた、そしてだった。
 この件について詳しく話す者も出て来た、それは連合中央政府文部省またの名を教育省というここでも同じだった。
 ある若い官僚が上官にエウロパの教育のことを危機感に満ちた顔で話していた。
「課長、エウロパの教育改革ですが」
「今話している人もいるな」
「はい、あの件ですが」 
 その危機感に満ちた顔で言うのだった。
「我々としては」
「あの教育でだな」
「エウロパに優れた人材が増えてです」
「我々の脅威となるな」
「そのことをです」 
 まさにというのだ。
「私は危惧しています」
「私もだ」
「課長もですか」
「それでだな」 
 上司は自分の席の前に立っている部下に目を向けて言った。
「君としては」
「はい、あの教育をです」
「我々も取り入れるべきか」
「そう思います」
「そうして連合にも優れた人材を増やす」
「そうすべきかと」
「あれはフィンランドの教育だな」
 この国とだ、上司は言った。
「我々から見てな」
「フィンランドですか」
「連合にもあるがな」
 フィンランドという国はというのだ。
「ここで言うのはあちらのフィンランドだ」
「エウロパのフィンランドですね」
「連合のフィンランドは基本カレワラだ」
「そこはポーランドと同じですね」
「連合のポーランドはポーランドでもな」 
 この国であることは事実でもというのだ。
「リトアニアの血が濃い地域だ」
「逆にエウロパのフィンランドはドイツやスロバキアの血が濃いですね」
「そうだ、それでそのアクティブ=ラーニング制度にだ」
 それに加えてというのだ。 
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