管理上手のマネージャー
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第二章
「役の体形になってもらいます」
「神谷さん料理上手だし助かるよ」
「一人暮らし長いので」
それでというのだ。
「それで、ですから」
「自分で炊事しているからだね」
「はい、それでは」
「一日一回ちゃんこ鍋食べて」
「トレーニングもお相撲の稽古をしてもらいます」
「そうしていくね」
池上は確かな顔と声で頷いた、そして一日一回ちゃんこ鍋を腹一杯食べて四股を踏む等もしてだった。
役に相応しい体形になって映画に挑んだ、映画は彼と神谷の努力の介あって成功した、池上はこのことに喜んだが。
「次は特撮のレギュラーだね」
「変身しませんが主人公のチームのメンバーですから」
「元の体形の方がいいね」
「普段のお食事とトレーニングに戻します」
即座にという言葉だった。
「そうしますので」
「わかったよ、ただね」
「ただ?どうしました?」
「いや、俺すぐ太るから」
実際力士役の時は体重はすぐに変わった、もっと言うと体形もだった。
「管理いつも大変だね」
「これがお仕事なので」
神谷は自分に感謝する池上に笑顔で答えた。
「お気遣いなく」
「そう言ってくれるんだ」
「はい、では今日から」
「普段の食事とトレーニングに切り替えるね」
「そうしましょう」
「それじゃあね。しかし俺もアスリートみたいだよ」
池上は笑ってこう言った。
「事務所の系列の八条スポーツのCMに出られるかな」
「あちらは流石に」
「やっぱりプロの世界だからね」
「そちらの方となります」
「そうだね、けれどそうした感じでだよね」
アスリートの様にというのだ。
「体調管理してくれてるね」
「はい、これからも」
「じゃあ宜しくね」
「こちらこそ」
神谷は池上に笑顔で応え早速食事とトレーニングを切り替えた、そうして彼を美形俳優として売り出し続けた。
そして二人は俳優とマネージャーの関係から二人三脚で公私で一緒にいてだった。やがてお互いに特別な感情を抱き。
私では夫婦になった、そしてずっと一緒にいる様になった。そのうえで池上は俳優業を万全にかつ充実して送っていったのだった。家庭ではよき夫それに父親となったうえで。
管理上手のマネージャー 完
2024・3・20
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