猫は大切な家族
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第二章
「最初から覚悟してよ」
「ムーン家族にしたわね」
「そう、だからね」
「最後の最後まで」
「一緒よ、そうであってこそね」
今はリビングのソファーの上で丸くなって寝ている家の愛猫を見つつ話した、仁奈が出したご飯をお腹一杯食べて満足している。
「ムーンもよ」
「嬉しいわね」
「そうよ、だからずっとね」
「ムーンは家族ね」
「そのことは変わらないわよ」
娘に餃子を食べつつ話した、娘は中華風の玉葱に色々な野菜が入ったとろみのあるスープを飲みつつ頷いた、そしてだった。
一家でムーンの世話をしつつずっと暮らしていった、仁奈は大学に入り就職してからも実家で暮らしてだった。
ムーンと一緒にいた、それで今も友達同士で付き合いのある恵美薬剤師になった彼女を家に呼んでだった。
今のムーンを見せてだ、笑顔で話した。
「すっかり太ってね」
「お腹垂れ下がってるわね」
「そうなったのよ」
その彼を見せて話した。
「人間で言うと中年太りでね」
「うちの子もなの。この娘大体七歳位よね」
「ええ、そうよ」
仁奈はその通りだと答えた。
「もうね」
「うちの子は六歳だけれど」
「お腹になのね」
「お肉付いてきたわ」
そうなったというのだ。
「結構ね」
「それは一緒ね」
「子供の頃は痩せていても」
「猫も人間も中年太りあるわね」
「そうよね。けれど中年太りになっても」
「家族でね」
恵美に笑顔で話した。
「このままね」
「ずっと一緒よね」
「そのことは変わらないから」
絶対にというのだ。
「本当にね」
「そうよね」
「ええ、このままね」
まさにというのだ。
「家族としてね」
「暮らしていくわね」
「そうするわ。この子がお爺さんになっても」
その時もというのだ。
「同じよ。叔父さんになった今も可愛いし」
「お爺さんになっても」
「そうだから。ずっとね」
「うちもそうしてるしね」
「じゃあお互いにね」
「猫はd家族として」
「それも大切な」
そうしたというのだ。
「その間柄でね」
「暮らしていかないとね」
「一度お家に迎えたら」
「ナァ」
笑顔で話ス二人にだった。
猫は親し気に鳴いた、そしてだった。
恵美が出したチュールを美味しそうに食べた、二人はそうする彼を見てまた笑顔になったのだった。
猫は大切な家族 完
2024・3・19
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