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星河の覇皇

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第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その七十三

「その結社がです」
「叛乱を起こしたな」
「それでかなりの力を持ちました」
「そうだったな」
「他にも中国ではです」
 この国ではというのだ。
「時折宗教結社を母体としまして」
「叛乱が起こっているな」
「そうでした」
「それを見てもな」
「宗教団体もですね」
「チェックすることがだ」
 それがというのだ。
「必要でありだ」
「問題があればですね」
「警戒してな」
「潰すこともですね」
「必要だ、悪意や野心があって国や市民を害しようとする組織なぞだ」
 それこそというのだ。
「存在を許してはならない」
「エウロパの為に」
「だから卿に任せる」
「それでは」
「そしてだ」
 ギルフォードはさらに話した。
「その教祖だが」
「カルト教団のですね」
「自分を神と言っているな」
「最高神とです」
「自分の宗教のか」
「生き神とも言っていてです」
 カミュもその教祖について話した。
「何かと神霊や偉人の魂が憑依してです」
「その言葉を語るか」
「予言等を」
「予言か、予言なぞだ」
 ギルフォードは予言と聞いて軽蔑した声で述べた。
「その予言が出て十年後に読むといい」
「そうすればですね」
「その実態がわかる」
「外れていますね」
「大抵そうだ、そして何かあってからだ」
「後出しで、ですね」
「それは予言されていたとだ」
 その様にというのだ。
「言うものだ」
「それが予言ですね」
「その教祖もそうだな」
「十年前の予言はなかったことになっています」
 カミュは即座に答えた。
「そうなっています」
「やはりそうだな」
「そして何かありますと」
「その後でだな」
「それは自分が予言していたとです」
「適当な言葉を出して言うな」
「そうしています」 
 ギルフォードにこう話した。
「常に」
「そんなものだ、予言は」
「十年後読めば外れていて」
「そして後出しでだ」
「何とでも言えますね」
「大地震が終わった後でその地震は予言されていた」
 その様にというのだ。
「言うものだ」
「そうですね」
「予言通りになるなぞだ」
 それこそというのだ。 
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