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星河の覇皇

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第八十六部第一章 貴族達の嘲笑その四十

「そうなった、だからな」
「確かに。それによってです」
「奥州は衰退しましたね」
「一次大戦で大きく力を失い」
「二次大戦でさらにでしたね」
「そうなった、そしてだ」
 二度の世界大戦で力を失ってというのだ。
「アメリカに世界帝国になられてだ」
「日本には散々に戦争で倒され」
「植民地は独立され」
「中国に超えられ」
「ロシアは完全にあちらに行きました」
「そうなったはじまりだった」
 二度の世界大戦こそというのだ。
「戦争はしなければならない時もあるが」
「大きく力を失う」
「そうなりかねないことも事実ですね」
「だからですね」
「あの様な戦争は、ですね」
「あってはならない」
 二度と、というのだ。
「我々の中で争うことはな」
「全くですね」
「あの二度の世界大戦で欧州は衰退しました」
「多くの人命を失い産業を破壊され」
「国土も荒廃しました」
「若し二度の世界大戦がなければ」
 そうであればというのだ。
「我々は極端に衰退はしなかったかもな」
「そうかも知れないですね」
「我々は」
「例え衰退していても」
「それでもでしたね」
「遥かにましだったかも知れない」
 それこそというのだ。
「あの戦争は本当にだ」
「避けるべきでしたね」
「二度の世界大戦は」
「するべきではなかった」
「左様でしたね」
「そうだった、そして私は戦争は嫌いだ」
 カミュは自分の考えも話した。
「何と言ってもな」
「はい、そうですね」
「首相は戦争はお好きではないですね」
「むしろそれよりもですね」
「平和をですね」
「愛している、戦争はリスクがある」
 どうしてもというのだ。
「敗北する可能性はどうしてもあるしだ」
「人命を失う」
「産業も破壊される」
「そして貿易も停滞する」
「だからですね」
「ない方がいい」
 戦争はというのだ。
「やはりな」
「それに越したことはない」
「平和が第一ですね」
「それが何よりですね」
「幾ら勝ってもだ」
 戦争にというのだ。
「国力を多く使うな」
「はい、確かに」
「そうなります」
「勝ったとしても」
「どうしても」
「必要な戦争はあってもな」
 しなければならないそれがだ。 
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