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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第二幕その四

「そこでわかるね」
「ううん、まさかだよ」
「舞鶴が京都府だったなんて」
「そして京都に海があったなんて」
「意外過ぎるわ」
「昔はなかったよ」
 そうだったというのです。
「江戸時代まではね」
「山城だったね、昔の京都は」
「その国だったね」
「僕達が今いる神戸は播磨で」
「京都はそうだったね」
「山城には海がなかったよ」
 その区分ではというのです。
「そうだったよ、けれどね」
「それがだね」
「明治維新で廃藩置県が行われて」
「山城が京都府になって」
「それからなんだ」
「都道府県の区分は紆余曲折があって」
 そうしてというのです。
「今の四十七になったね」
「色々変わったんだったね」
「維新から暫くは」
「奈良県がなくなって堺県になったり」
「佐賀県もなくなったし」
「そしてね」  
 そのうえでというのです。
「京都は海に面する様になったんだ」
「成程ね」
「意外だけれど面白い歴史ね」
「これもまた」
「そうだね、それで舞鶴は結構大きな街で」
 そうであってというのです。
「京都で二番目か三番目の街なんだ」
「へえ、結構大きいね」
「二番目か三番目って」
「一番は京都市ってわかるけれど」
「その後位にくるんだ」
「そうなんだ、軍港としてはじまって」 
 そうしてというのです。
「今はね」
「海上自衛隊の街で」
「海軍の伝統も残っていて」
「人も多いんだ」
「そうなのね」
「その街に行って」
 そうしてというのです。
「学ばせてもらって」
「そしてだね」
「沢山の人も見て」
「そうしてだね」
「そのうえでだよ」
 さらにというのです。
「コラムも書かせてもらおう」
「そうしよう」
「海上自衛隊のことも学ばせてもらって」
「そのうえで」
「是非ね」
 笑顔で言う先生でした、そしてです。
 今の学問もしていきます、今は帆船の構造について学んで論文を書いていますがそこで、なのでした。
 帆船の仕組みを観つつです、先生は皆に言いました。
「もう帆船はないね」
「今の時代はね」
「完全に機械だね」
「そちらの船になってるね」
「そうだね、かつてはね」
 先生はしみじみとした口調でお話しました。 
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