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ドリトル先生と不思議な自衛官

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第二幕その一

                第二幕  海軍の街
 先生にです、大学の職員の人が先生の研究室をお邪魔してお話をしてました。そのお話はといいますと。
「舞鶴にですか」
「はい、この度招待がありまして」
「海上自衛隊からですか」
「そうです」
「自衛隊から招待ですか」 
 先生はとても意外そうに言いました。
「それはまた」
「思わぬことですか」
「はい」
 まさにと言うのでした。
「これはまた」
「そうですか、ですが」
「この度はですね」
「その様にです」
「海自さんからお願いがありますか」
「先生が元々イギリスの方で」
 この国の出身でというのです。
「イギリスと言えば海軍ですね」
「そうですね、軍隊となれば」
 先生は職員の人に答えました、研究室のテーブルを囲んで一緒に紅茶を飲みながらお話をしています。
「やはりイギリスは」
「そして海上自衛隊はです」
「帝国海軍の流れがですね」
「そのまま生きていまして」
 今もというのです。
「先生にです」
「イギリス生まれということで」
「是非施設や護衛艦それに人自体をです」
「見てですか」
「海上自衛隊の新聞等に文章を書いて欲しいとのことです」
「そうしたお話ですか」
「左様です」 
 こうお話するのでした。
「何かと見て頂いて。舞鶴の街も」
「舞鶴といえば」 
 この街の名前を聞いてです、先生は言いました。
「帝国海軍からの軍港ですね」
「ご存知でしか」
「横須賀、呉、佐世保、大湊と並んで」
「そうです、今も海上自衛隊の重要な街でして」
「学校や基地もですね」
「あります」
「そうでしたね、司令部も」
 海上自衛隊のです。
「そちらもありますね」
「まことに非常にです」
「海上自衛隊にとって重要な街の一つですね」
「そうなっています」
「それでその街に僕がですか」
「招待されています」 
 先生に笑顔でお話しました。
「是非にということで」
「そうですか」
「それでどうされますか」
 先生に笑顔のまま尋ねました。
「これから」
「僕でよければ」
 先生も笑顔になりました、そのうえで職員の人に答えました。
「そうさせて頂きます」
「そう言ってくれますか」
「はい、それでは」
「舞鶴にですね」
「行かせてもらいます」
 先生は笑顔のまま言いました、そうしてです。
 舞鶴に行くことになりました、そのことが決まると職員の人は細かい手続き等は私がと言ってでした。 
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