神々の塔

「さらにや」
「神具の使い方もやな」
「よおしてくわ」
「そうして強くするな」
「道具もただ使えるだけでなくな」
　リーは話した。
「上手に使えたらな」
「その分ええな」
「強くもなるわ」
「そいやな」
「そやからな」
　だからだというのだ。
「これからもな」
「そうしてくな」
「ああ、この世界を救う為にな」
「ほんまな、その通りやな」　
　芥川はリーの言葉に確かな顔と声で応えた。
「神具にしてもな」
「使えるだけやあかんな」
「上手にな」
「使えたらええな」
「包丁もや」　　
　料理道具を例えに出した、包丁なくして料理は出来ないことはこの世界においても同じことであるのだ。
「ただや」
「持っててな」
「使えるだけやとな」
「まだ足りんな」
「包丁捌きって言葉がある」
　こうリーに話した。
「それ次第でや」
「料理の腕も上がるな」
「試しにマロリー達に握らせるんや」
「イギリス組にか」
「あいつ等包丁は使えるが」
「酷い使い方やな」
「もうただ切る」
　芥川は苦い顔で話した。
「それだけや」
「食材をやな」
「ほんまそれだけでな」　
「あかんな」
「あれもまた使い方やろ」
「そやな」
　リーも否定しなかった。
「少なくとも怪我はしてへんからな」
「何やそれっていう使い方でもな」
　それでもというのだ。
「あれもや」
「使い方でやな」
「それでや」
「今もそう言うな」
「そや、ちゃんとな」
「上手に使える」
「それだけでちゃう」
　全く、そうした言葉だった。
「ほんまな」
「そういうことやな」
「そやね、神具も上手に使えたらええね」
　綾乃も言ってきた。
「ほんまそれ次第で全くちゃうわ」
「そや、それで私はその使い方をな」
「今考えて言ってるんやね」
「枢軸との決戦まではな」
　彼等にとって痛くそして大きな敗戦だったこの戦まではというのだ。
「私等は神具についてもな」
「ただ持ってて」
「使えるだけでな」
「ええと思ってたね」
「勢力として豊かで大きくて」
　そうしてというのだ。