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神々の塔

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第五十五話 食事その九

「これが日本の皇室が弥生系の証の一つになってるで」
「そうみたいやな」
 メルヴィルもそれはと答えた。
「わしもその話聞いたことあるわ」
「そやねんね」
「それで日本の星の子もやな」
「こっちの世界ではちゃうけど」
「人間やないケースが殆どでな」
「それで弥生系も何もないけど」
 これは人間という人のことであるというのだ。
「起きた世界やと」
「あってな」
「それでやねん」
「お酒弱い子おるな」
「そやねん、ただ皆それなりに飲めるね」 
 弱いといってもというのだ。
「全く飲めへん子はおらんで」
「そやな、綾乃ちゃんはどう見て弥生系やけど」
 メルヴィルは起きた世界での彼女のことを話した。
「めっちゃ飲むしな」
「あれやろ、外見は弥生系でも」
 トウェインが言った。
「綾乃ちゃんお酒についてはな」
「縄文系の血が強いか」
「そやろ」
 こうメルヴィルに話した。
「それでざるや」
「そういうことやな」
「ほんま日本人はな」
「縄文人と弥生人の混血やな」
「そやろな」
「そういえばな」
 シェリルはここでこんなことを言った。
「蒙古斑ってあるな」
「ああ、アジア系の赤ちゃんに出る」
「青い尻尾の跡な」
「お尻にあるな」
 メルヴィルもそれはと応えた。
「あれやな」
「あれはどうして出るか」
「それはか」
「何でもな」
 それこそというのだ。
「アイヌ系の血が入ってるとな」
「出るんやな」
「日本ではそう言われてるらしいな」
「そやねんな」
「日本人も混血には抵抗ないしな」
 そうした人達だというのだ。
「それでな」
「アイヌの血も入ってるな」
「縄文人はアイヌかっていうとな」 
 芥川もメルヴィルに話した。
「どうやろな」
「そこは難しいところか」
「多分そうした流れやろな」
 アイヌ民族はというのだ。
「縄文人は毛深いって言われてて」
「アイヌの人達も毛深いな」
「そうやしな」
「アイヌの人達は縄文系か」
「それでな」 
 そのうえでというのだ。
「そのアイヌの人達と混血してるのは」
「日本人には多いな」
「多分殆どの日本人がな」
 まさにというのだ。
「子供の頃はな」
「蒙古斑あるか」
「尻の青いとか言うしな」
 こうした表現も存在していてというのだ。
「それでな」
「日本人はか」
「アイヌの血はほぼ確実にな」
「入ってるか」
「ああ、純血ってのはな」
 日本人にはというのだ。 
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