ドリトル先生とラーメン
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第四幕その十二
「あのチームはね」
「昨日横浜に負けたよね」
「それも完全試合、十四点差で」
「毎年完全試合負けしてるけれど」
「今年も達成したね」
「今年も最下位間違いなしだよ」
先生は断言しました。
「あれではね」
「うん、二十年連続でね」
「それもずっと勝率一割台だし」
「巨人はああでないとね」
「駄目だよね」
「そうだよ、阪神は何があっても絵になってね」
そうしてというのです。
「巨人はね」
「負けて恰好悪くて」
「それでこそ絵になる」
「それが巨人だね」
「まさに」
「そして巨人が負けると」
そうなると、というのです。
「世の中いいね」
「そうそう、巨人が負けるの見て皆頑張って」
「会社の業績も上がって」
「いいんだよね」
「勉強も頑張るしね」
「日本での頑張りが世界にも影響してね」
そうなってというのです。
「世界も元気になるから」
「巨人は負けないとね」
「これからもずっとね」
「未来永劫最下位でないと」
「弱くて恥ずかしくてみっともなくて情けない巨人でないと」
「駄目なんだよ」
先生はまた断言しました。
「あのチームはね」
「そうだよね」
「ずっと偉そうにしていてね」
「やりたい放題してきたし」
「お金や権力を横暴に使って」
「酷いことばかりしてきたから」
「あれこそ本物の悪だよ」
先生は言い切りました。
「それも腐敗しきったね」
「そうだよね」
「巨人って親会社がマスコミだけれど」
「マスコミが実はどんなものか」
「そのこともわかるね」
「情報が集まるね」
マスメディアについてもです、先生はお話しました。
「マスコミはそれを伝えるのが役目だし」
「そうそう」
「情報が真っ先に集まるよね」
「下手したら政府よりもね」
「そうなるわね」
「情報を知ればそれで以て動けるから」
そうなるからだというのです。
「大きいよ、そしてね」
「それでだよね」
「その情報を流す」
「それも意図的にも出来るよね」
「どんなことでも」
「そうなると力を持つよ」
情報を手に入れて流せるならです。
「絶大な、そして情報はお金も生むから」
「お金も集まるね」
「それもかなり」
「そうなるわね」
「しかも情報を流す時に皆見るから」
その情報をです。
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