わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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7-8
5月の連休の初日、午前中練習して、午後は、じっちゃんが みんなを招いて庭でバベキューでもしなさいと言ってくれていた。
ジョギングから初めて、柔軟体操、25mダッシュ、ゴロのキックを受けてからダッシュ、パントを受けてからのダッシュ、その後2組に分かれてのキックした後のボールの奪い合いとか、こなすメニューは一杯あった。紅林先生が考えてくれたのだ。そして、一番辛いのは、練習の最後にやるグラウンド1周して、その後、もう1周シャンプしながらの1周なのだ。
この日は、先生も来てくれて、指導していてくれて
「先生 この後、ウチでバーベーキューするんだ みんな来てくれるの 先生も来てヨー チームなんだしー」
「ああ そうなんかー それは良いなぁー だけど、僕が居て気をつかうより 思いのまま 皆が話すほうが良いだろう 今回は遠慮しておくよ」
「そーなん? 残念だなぁー 先生に言いたいこと あったんだけどなぁー」
「なんだ? 言いたいことって 今 言えよ」
「うーん あのね 皆 先生のこと 大好きだょって! みゅうみゅんもね 島から突然やってきたんだけど 小学校の時も 中学でも 良い先生に出会えてよかったなぁーって思っているの」
「ふふっ そうか 僕も 君達が一生懸命なので 大好きだよ みゅうみゅんは偉いよー 一人っきりからここまでやってきたんたんだからー」
「先生が居てくれたから心強かったんだぁー まだ まだ これからだよー 仲間と」
そして、皆でバスに乗って、朝陽は自転車通学なんだけど学校に置いていくと言っていた。栞奈は学校の近くで20分ぐらい歩くみたい。璃々も自転車なので、一度、家に戻ってから、少し遅れて行くからと言っていたので、念のため地図は渡しておいた。
みんな体操ジャージのままなんだけど、入り口の事務所に向かって挨拶をすると、中のほうでじっちゃんは手を挙げたままだった。中庭から迎えてくれたのは、ヨッさんだった。
「おかえりやす もう 炭もバッチリでっせー いつでもOKですわ」
「ヨッさん 用意しててくれたの?」
「へぇー 午前中 配達行って帰って来てからー 今日は、海老とハマグリもあるみたいでっせー」
「へぇー おいしそー ヨッさんも食べる?」
「あかん あかん そんなんしたら 社長に怒られまんがなー」
「ふ~ん ありがとうな 後で、泉希から愛のお返しがあると思うからー」
「みゅーぅん! ・・・なにゆうてんのん!」と、泉希が私の頭をコツンとしてきていた。ヨッさんは、知らんぷりして、海老に串を刺してくれていた。
「おいしいねー お肉 初めてよ こんなの」と、栞奈も感激していて、ウチの焼肉用のお肉は予め特製タレを絡ませてあるから、焼き始めた時から香ばしい匂いがしてくるのだ。
「うん にんにくも聞いているから ウチも みゅんのウチの焼肉 好きなんだぁー」と、泉希もほおばっていた。
ハマグリが口を開いたとこで、お醤油を少しずつ垂らして、ヨッさんは
「ほんだら これで 後は 適当に焼いてくだしゃんせ」と、戻って行こうとしたので
「いっちゃうのー ほんま 手伝いだけやなー」と、私が言うと
「そらー こく ってもんでっせー こんな匂い だけやなんて 我慢でけまへんがなー」
だけど、立ち去ろうとしているヨッさんの口元に、サァーッと お肉を持って行っている泉希を・・・私は見ていたのだ。
「なぁ ウチ等 まだ 5人やんかぁー なんとかせんとあかんなぁ」と、朝陽が言い出して
「まぁ 覚悟はしてたけど・・ でも、5人も よーぉ 集まってくれたなぁと感謝してるんよ」私が、しゃべってるのに
「1年 相手に誘ってるからかもね 先輩達にも 声掛けてみよーか?」と、璃々が言ってきた。
「えぇー 先輩ってなんか怖いなぁー」
「大丈夫よっ 栞奈は身体大きいから 向こうのほうが 圧倒されるかもしれへんでー」
「なんやのー みゅん あんたのほうが 勢いでいけるんちゃう?」
「でも どうすんの? かたっぱしから 声 掛けるん?」と、泉希が言い出して
「うーん サッカー部の3人組に 入りそうな人 聞いてみようか?」
「それも ええけどな 宣伝と勧誘のビラ 配らへん? 1年生もウチ等のこと まだ、知らん子 おると思う」璃々の提案だった。皆も賛成したのだが
「ちょっと 待って 構内でビラを撒くって 禁止ちゃう? 相談した方がええよ」と、泉希が言ってきた。
だけど、ビラの原案だけでもと、みんなで文面を作り始めていた。(思いっきりグラウンドで暴れてみたいあなたへ)そして、最後には(私達はみんな初心者ですけど、一緒に夢を追いかけてください)と、締めくくった。そして、後で私は、イラストを足して、幾らか色づけするつもりだった。
よし、休み明けに先生に相談して、配ろうねって約束していた。
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