AIイラストは一瞬だけれど
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第一章
AIイラストは一瞬だけれど
松本武夫、サラリーマンの彼は最近凝っているものがあった。黒髪を真ん中で分けていて丸眼鏡に太った顔と身体の一七三センチ位の青年だ。仕事ぶりは真面目だが中学高校大学そして今も所謂陰キャラと呼ばれているタイプである。
趣味でインターネットに興じることが多く最近凝っているものもそれで職場の同僚で同じ趣味を持つ石川純也ひょろ長く色白で丸い目が大きく黒髪を短くしている彼に話した。
「イラスト描いてるよ」
「あれっ、君文章は書くけれど」
石川は休憩時間に一緒に喫茶コーナーで紙コップのコーヒーを飲む彼に言った。
「イラストは」
「あれだよ、AIを使った」
「ああ、最近話題の」
「英語のタグを入れてね」
そうしてというのだ。
「書くね」
「それやってるんだ」
「最近それを投稿するサイトを見付けて」
コーヒーを飲みながら話した。
「ウェブ小説もやって」
「君が前から書いている」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「そっちもはじめたんだ」
「そうなんだね」
「面白いよ」
松本は笑顔で話した。
「その入力が反映されてね」
「AIがなんだ」
「描いてくれるから」
イラストをというのだ。
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