イベリス
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第百二十一話 毎日見たいのでその十四
「よく聞くかも知れないけれどな」
「高校に入ってから聞きます」
実際にとだ、咲も答えた。
「それは」
「ああ、元の顔がどれだけよくてもな」
「悪い人だとですね」
「本当人相に出てな」
そうなってというのだ。
「悪い顔になるんだよ」
「それでどうしようもなくなりますね」
「そうなんだよ、だから顔で選ぶこともな」
「よくないんですね」
「元の顔立ちはよくてもな」
「生き方が悪いと」
「悪い顔になるんだよ」
人相が悪くなりというのだ。
「だからな」
「そこも見ることですね」
「ああ、目が濁っていてもな」
その場合もというのだ。
「よくないしな」
「目ですね」
「いい人ってのは目が澄んでるんだよ」
「それで悪い人は濁ってますよね」
「そうなんだよ、だから目もな」
「よく見てですね」
「相手を選ぶんだよ」
「そうすべきですね」
「冗談抜きに周りに何件も嫌な殺人事件が怒っていてな」
マスターは実際に嫌そうな顔で話した。
「容疑にかけられたこともあって実際に殺してる奴なんてな」
「それって聞いたことあります」
咲にしてもだった。
「八件位周りにそうした話があって」
「もうあいつがやっただろって話でな」
「その犯人ですよね」
「こいつなんか妖怪だよ」
「その人相が」
「とある人相見の人がネットで言ってな」
「ネットですか」
「ユーチューブの動画でな」
そちらでというのだ。
「言ってたけれどな」
「妖怪ですか」
「もうな」
その人相yがというのだ。
「そこまでだってな」
「殺人とか本当に何件も行っていたら」
「その人相はな」
「妖怪になりますね」
「もう心がな」
それがというのだ。
「本当にな」
「妖怪ですね」
「妖怪って言っても色々だけれどな」
「悪質は妖怪ですね」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「そんな顔にもな」
「心が醜いなら」
「なるからな」
「性格が大事ですね」
「そうだよ、覚えておいてくれよ」
「よく言われますし」
高校に入ってからと、とだ。咲はマスターに答えた。
「わかっていましたし今日のこともです」
「頭に入れてくれるか」
「そうさせてもらいます」
「是非な、それとな」
「それと?」
「あのお巡りさん、近藤さんのこともな」
彼のことをここでまた言った。
「話させてもらうな」
「はい、それじゃあ」
「知ってる限りな」
こう言ってそうしてだった。
マスターは咲に彼のことを話していった、そして咲もその話を聞いて頭に入れたのだった。
第百二十一話 完
2023・8・1
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