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オズのカリフ王

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第八幕その一

                第八幕  精霊達の連合王国
 一行は天帝さんの宮殿から次の歴訪先の国に飛行船で向かいます、その次の歴訪する国はといいますと。
「精霊の国であるが」
「あら、その国ってね」
 ビリーナはノーム王からお話を聞いて言いました。
「ポリクロームのね」
「ええ、私の祖国よ」 
 ポリクロームもそうだと答えます。
「精霊の国って」
「そうであるな」
「ええ、私は虹の精霊でね」
 ポリクロームはノーム王にトロットが出してくれた冷たいレモンティーを飲みつつ応えました。お露だけでなく今は他の飲みものも飲める様になったのです。
「一家皆で一つの国でね」
「他にもであるな」
「お空の色々な精霊の国があってね」
 そうしてというのです。
「その国全部が集まって」
「一つの国になっておるな」
「そうなの、どの国も王様がおられるから」
「連合王国であるな」
「精霊の国はね」 
 オズの国のお空のというのです。
「そうなっているわ」
「そうであるな」
「それでね」 
 ポリクロームはさらにお話します。
「これからね」
「精霊の国をな」
「訪問してくれるのね」
「そうさせてもらう」
 ノーム王はここで笑顔で言いました。
「是非な」
「それではね、案内役はね」
「お前さんであるな」
「そうさせてもらうわ」
「そういえば前にポリクロームのお家に行ったね」
 ジョージはここでこのことを思い出しました。
「そうだったね」
「前にこの飛行船に乗せてもらった時だったわね」 
 ナターシャもその時のことを言いました。
「お邪魔させてもらったわ」
「あの時もこうしてお空を旅してね」
 神宝も言います。
「その時だったね」
「それで今回はね」
 恵梨香は今のお話をしました。
「お家じゃなくてお国に行くのね」
「ポリクロームの国が連合王国だとは知らなかったけれど」
 それでもと言うカルロスでした。
「是非お邪魔させてもらいたいね」
「ええ、楽しんでね」
 ポリクロームは五人の子供達にも言いました。
「うん、それじゃあね」
「そうさせてもらうわね」
「一体どんな国か」
「楽しみよ」
「連合王国っていうけれど」
「それぞれの種族の王様が集まってね」
 そしてというのです。
「一年ごとに王様の中から国家元首が代わるのよ」
「確かね」
 ここで応えたのはトロットでした。
「順番でよね」
「そう、それぞれの王様がね」
「一年ごとにね」
「連合王国を代表するね」
「国家元首を務めるのよね」
「そうなっているの」
 ポリクロームはトロットにお話しました。 
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