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オズのカリフ王

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第三幕その一

                第三幕  ポリクロームの来訪
 夜も楽しく過ごして朝明るくなるとです。
 皆で朝ご飯を食べました、今日の朝ご飯はそれぞれのテーブル掛けからトーストやオートミールにです。
 オムレツやスクランブルエッグ、ハムや焼いたソーセージにベーコンそれにトマトや苺、オレンジに林檎といったものにです。
 ヨーグルトにチーズ、そして牛乳が出されました。ノーム王は牛乳をとても美味しそうに飲んでから言いました。
「よいのう」
「全くだ」
 ドワーフ王も今は牛乳を飲みつつ応えます。
「皆で食べる朝飯はな」
「実にいい」
「しかも畏まらずにな」
「砕けて食べるとな」
「これ以上いいものはないな」
「全くだ」
「堅苦しいお食事はね」
 トロットも言います、トロットはトーストにマーガリンをたっぷりと塗ってそのうえで食べています。
「私もね」
「苦手か」
「確かにオズの国の王女だけれど」
 このことはオズマそれにドロシー、ベッツイと同じです。
「私元々は外の世界で普通のお遺で暮らしていたから」
「そうであったな」
 ノーム王はベーコンをフォークとナイフで切りつつ応えました。
「ドロシー王女もベッツイ王女も」
「王宮にいるとどうしてもね」
「堅苦しいな」
「お食事だけでなくてね」
「どうしてもそうなるな」
「そうだけれど」 
 それがというのです。
「元々の生まれがね」
「王女ではないからか」
「だからね」
「儀礼だの何だのとだな」
「堅苦しいことはね」
 そうしたことはというのです。
「あまり得意じゃないのよ」
「そうであるか、それは我等も同じでね」
「堅苦しいものよりなのね」
「元々ラゲドー王に仕えていた立場だからな」
 そうだったからだというのです。
「王としての堅苦しい儀礼はな」
「得意じゃないのね」
「うむ」
 そうだというのです。
「わしもな」
「そうなのね」
「ドワーフは元々堅苦しい種族ではなかった」
 ドワーフ王はソーセージをフォークに刺して言いました。
「そうだからな」
「儀礼的になのね」
「王宮の堅苦しいことはな」
 どうしてもというのです。
「苦手でな」
「それでなのね」
「こうした砕けた食事がな」
「いいのね」
「そうなのだよ」
 笑顔で食べながらお話をします。
「皆と同じだ」
「全くです」
「我等はこれがいいです」
「砕けた場で明るく楽しく」
「そうして食べることが」 
 ドワーフの人達もお話します、そしてです。
 ドワーフ王と一緒に飲んで食べてです、さらに言いました。
「王と共にです」
「沢山食べる」
「そして飲む」
「実に最高です」
「まさに」
 こう言って賑やかに笑顔で朝食を楽しんでいます、それはノームの人達も同じで。 
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