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第二のバイキング

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第一章

                第二のバイキング
 連合とエウロパの戦争がはじまり連合軍は圧倒的な物量を以てエウロパに攻め込んできた、それをい見て連合の中の一国であるインドネシア出身で他ならぬ連合軍の一等兵であるマハトマ=フィルドゥジーアフリカ系で赤髪をドレッドにした灰色の目の彼は自分が勤務している艦艇、巡洋艦の中で言っていた。
「やっぱり俺達もエウロパの星に入ったらですね」
「ああ、そこでくつろいでもいいぞ」
 一等曹長でドミニカ人のサミー=マッテオ二メートルで顎が割れた如何にもラテン系という外見の彼が答えた。
「飲んで食って買いものしてな」
「そうしてもいいですね」
「悪いことをしなかったらな」
 それならというのだ。
「もうな」
「略奪とかですね」
「例え敵でもな」 
 戦っている相手でもというのだ。
「それでもな」
「悪いことはしたら駄目ですね」
「軍律違反はするな」
 こうもだ、マッテオは言った。
「いいな、若しそんなことをしたらだ」
「連合軍の軍律は厳しいですから」
「だからな」
「もう死刑もありますね」
「冗談抜きにな、だからな」
 それでというのだ。
「お前もな」
「悪いことはするなですね」
「全員それを守ってな」
 軍律をというのだ。
「それでだ」
「エウロパの星に降下したら外出を楽しむ」
「そうしろよ」
「わかりました」
 フィルドゥシーはマッテオの言葉に頷いた、そしてだった。
 実際にエウロパのある星、ドイツ領のそこに降下し外出した時に同僚達と共に街に繰り出した。そのうえである食堂に入ったが。
 注文した料理を見てだ、彼は驚いた。
「おい、噂には聞いてたけどな」
「ああ、少ないな」
「子供用か?」
「サイズも小さいぞ」
「エウロパではこんなの食ってるのか」
「こんなのじゃ全然足りないぞ」
 同僚達も言った、皆連合軍兵士の軍服であるセーラー服である。気温の関係で服の色は黒で長袖である。
「こりゃもっと頼まないとな」
「幸い俺達も金あるしな」
「もっと頼むか」
「ソーセージもカツもな」
「あとジャガイモもな」
「ビールもだ」
 こう話してだった。
 彼等は自分達が食べられる分だけ注文して食べた、そして飲んだが。
 フィルドゥシーは店を出てから同僚達にこなことを言ったのだった。
「今度貴族のレストラン行こうな」
「ああ、エウロパじゃ階級によって入られる店違うらしいけれどな」
「連合でそんなのないしな」
「貴族用とか知るか」
「連合には階級がないからな」
「だからな」
「今度行ってやろうな」 
 こうした話をしてだった。
 フィルドゥシーは実際に次の外出の時同僚達と一緒にこの街の貴族用レストランに入った。この時はマッテオも一緒で連合軍下士官の黒いスーツ姿だった。 
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