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オズのカリフ王

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第一幕その五

「今ジョージ達五人が来ているし」
「あの子達もなのね」
「ええ、行ってもらって」
 そうしてというのです。
「他にもね」
「誰に行ってもらおうかしら」
「私も行くわ」
 ここで二人の足下にいたビリーナが名乗り出ました。
「そうして来るわ」
「貴女も行ってくれるの」
「最近冒険してなかったし国は落ち着いてるしね」
 ビリーナがご主人と一緒に国家元首を務めている鶏の国はというのです。
「だからね」
「それでなのね」
「私も行かせてもらうわ」
「ではお願いするわね」
「任せてね」
「私とオズマは今は忙しいから都を離れられないけれど」
 冒険隙のドロシーとしては残念なことにです。
「他の誰かにね」
「行ってもらいましょう」
「誰に行ってもらおうかしら」
「そうね、ジュリアはどうかしら」
 少し考えてからです、オズマは彼女の名前をdしました。
「あの娘は」
「そうね、あの娘も最近冒険に出ていないしね」
「行きたそうなことも言ってたし」
「それならね」
 是非にというのでした。
「あの娘にね」
「行ってもらいましょう」
「それとね」
 ドロシーの足下にいるトトが言ってきました。
「つぎはぎ娘もね」
「行きたいって言ってたの」
「そうだよ」
「じゃあつぎはぎ娘にも行ってもらいましょう」
 ドロシーはそれならと答えました。
「是非ね、それで私達の代表は」
「誰にお願いしようかしら」
「トロットにお願いしようかしら」
「あの娘ね」
「ええ、キャプテンさんとね」
 この人と一緒にというのです。
「行ってもらいましょう」
「わかったわ、じゃあ二人にもお話して」
「そうしてね」
「皆で飛行船に乗ってもらってね」
「行ってもらいましょう」
「それではね」
 オズマはドロシーの提案に笑顔で頷きました、こうしてです。
 お話が出た人達に声をかけますと皆それならとなりました、特につぎはぎ娘は嬉しそうにぴょんぴょんと跳ねました。
「久し振りの冒険ね、いいわね」
「あら、あんた先月も行ったじゃない」
 ビリーナはそのつぎはぎ娘に言いました。
「マンチキンの国にね」
「気分的になのよ」
「それでなの」
「久し振りにね」
「行くのね」
「そうよ」 
 こう言うのでした。
「だから楽しみだわ」
「そうなのね」
「じゃあカリフ王達が来たら」
 その時はというのです。
「すぐにね」
「出発ね」
「そうしましょう」
「それで何時来られるのかしら」
 トロットはお二人の到着時間のお話をしました。 
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