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博士の挑戦状

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第六十三話

                第六十三話  防いだ後で
 博士の車椅子から放つミサイルやビーム、ファンネツによる恐ろしい攻撃は暫く続いた、だがまずはファンネルがだった。
 一時収容された、そしてミサイルが尽きてビームだけになった時に今田先生は今日子先生に言った。
「今日子ちゃん、今よ」
「そうね、香織ちゃん」
 今日子先生もまさにと頷いた。
「またすぐにファンネルもミサイルも来るけれど」
「今はね」
「ビームだけだから」
「今の間にね」
 まさにこの時にというのだ。
「仕掛けよう」
「その時よね」
「だからね」
 それでというのだ。
「二人でね」
「あれをやるのね」
「ええ、いいわね」
「いいわ」
 今日子先生は確かな声で答えた。
「これからね」
「あれをやりましょう」
「それじゃあね」
 二人で頷き合ってだった。
 先生達はバリアーを消しビームはそれぞれが出した小さな鏡を自分達の前に出してそれで受け止めて吸収してだった。
 右手に持つステッキを天高く掲げた、その上で叫んだ。
「い出よ流星!」
「メテオシャワー!」
「?メテオ?」
 ライゾウはそう聞いて声を出した。
「それってな」
「うん、流星って言ったしね」
 タロもそれはと応えた。
「まさにね」」
「隕石出すんだな、先生達」
「そう思っていいね」
「凄いな、おい」
 ライゾウは炬燵の上で丸くなりつつ炬燵の傍に座っているタロに言った。
「隕石使うなんてね」
「確か魔法でも最高位のものの一つだよ」
「それを使うなんてな」
「それも二人一緒なんてね」
「凄いな、先生達」
「さて博士それをどう防ぐか」
「見ものだね」
「そうだよな」
「どうなるか」
 二匹はその闘いを見て言った、今度は先生達の仕掛ける番であった。


第六十三話   完


                    2023・5・21 
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