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星河の覇皇

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第八十四部第三章 円明園の会議その三十七

「それを繰り返すことがです」
「韓国の対外政策だったとですね」
「思います、そして首相も」
「はい、私自身そう見ています」 
 伊東は朴に穏やかな声で答えた。
「韓国の外交、もっと言えば貿易や産業、文化等各分野においてです」
「韓国は日本に対する」
「それを絶対としているとです」
 その様にというのだ。
「見ています」
「やはりそうですね」
「ですから韓国がどう動くかはです」
 そのことにも言及した。
「よくわかっていました」
「読めていましたか」
「はい」
 まさにというのだ。
「情報収集は常に行っていますが」
「それを置いてもですね」
「韓国の動きはわかりやすく」 
 そしてというのだ。
「対処もです」
「しやすかったですか」
「そうでした」
 実際にというのだ。
「実は」
「左様でしたか、動きを読まれるとは」
 朴は暗い顔で述べた。
「それは最早」
「勝てない、ですか」
「はい、韓国の国力は日本に劣ります」
 それもかなりだ。
「六大国と二十数位程の国では」
「国力が違うとですね」
「現実としてそうなのですから」
 それ故にというのだ。
「それで動きを読まれては」
「勝てない、ですね」
「最初からです、もう絶対に日本に対するなら」
 それならというのだ。
「もうです」
「はい、実は日本もです」
「対韓政策は」
「いつも動きがわかっていたので」
 その為にというのだ。
「すぐに出てです、他の相手にです」
「向かっていましたか」
「はい、主な相手とはです」
「常に想定していませんでしたか」
「そうでした」
「我々は、では余計にです」
「韓国としては」
 金は朴に問うた。
「これからはですね」
「冷静に国際状況を見据え」
「そうしてですね」
「動いていきます」
 その様にしていくというのだ。
「日本ではなくです」
「連合全体を見てそのうえで」
「国益を考え見極め」
 そしてというのだ。
「動いていきます」
「そうされますか」
「是非」
「そうされるとです」 
 伊東は冷静だがそこに熱を込めて語る朴に話した。
「貴国はより大きくなれるでしょう」
「やはりそうですか」
「そのことを申し上げておきます、そして今回中央政府と対することは」
「我が国の国益となる」
「間違いなく」
 それはというのだ。 
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