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星河の覇皇

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第八十四部第三章 円明園の会議その三十二

「そのうえで理解してもらうが」
「それでもですね」
「今回はそれで納得してもらっても」
「今回だけのことで」
「これからのことについては」
「長くかかる」
 そうしたものであるというのだ。
「そのことは覚悟してな」
「そして、ですか」
「そのうえで、ですか」
「やっていくしかない、何十年かかろうとも何百年かかろうとも」
 それでもというのだ。
「それが韓国の為だ」
「両班的考えは消えました」
 外交官の一人が言ってきた。
「二十一世紀後半になり」
「李氏朝鮮から続いていたがな」
「何かと問題だった」
「それはな」
「もっと言えば華夷秩序の考えも」
「それ自体はな」
「そうした意味で我々も連合市民となり」
 そしてというのだ。
「連合の中の一国です」
「人間も国家も能力や地位や力の差はあってもな」
「それは個人差等のもので」
「ある程度以上努力すればどうにでもなる」
「特に個人の能力については」
「それはな、人間は結局だ」
 朴も述べた。
「大小の違いは然程というか殆どなくな」
「能力も向き不向きもあり」
「才能のある部分で成功すればいいしな」
「不得意な分野についても」
「努力すれば補えることが多い」
「そう考えますと」
「人間は結局さした違いはなくな」
 それでというのだ。
「平等だ」
「左様ですね」
「そして国家もな」
「国力の違いはあれど」
「やはり平等だ」
 連合の中の各国はというのだ。
「投票すればアメリカも中国も日本も一票だ」
「そして小国とされている国々もですね」
「一票だ」
「国力で票は変わらない」
「そうした意味で同じだ、そう考える様になってだ」 
 それでというのだ。
「我々は両班的な考えも華夷秩序も克服したが」
「日本に対する感情だけは」
「まだな」
「乗り越えていませんね」
「元々その両班や華夷の考えも入っていたが」
「そうしたものが抜けても」
「こればかりはな」
 韓国の日本への対抗心はというのだ。
「残っていてだ」
「それで、ですね」
「韓国を縛っている」
「しかしそれを乗り越えて」
「韓国は先に進むべきだ、日本を無視する位になれば」
 そこまでいけばというのだ。 
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