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星河の覇皇

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第八十四部第三章 円明園の会議その二十

 六ヶ国の会談に入った、そのうえで声明を出したがこの時六ヶ国の首脳達は仲良く記念撮影も撮った、だが。
 その写真を見て北京に来ていた韓国の外交官達は憤激して言った。
「日本が入っているな」
「いつものことにしても」
「何故日本ばかりだ」
「日本ばかりが注目される」
「常に連合各国の中心にいる」
「それに対して我々はだ」
「常に違う」
 まさにというのだ。
「連合の大国の中に入っていない」
「上位の方にはあっても」
「日本と比べるとだ」
「その格は二段も三段も落ちる」
「そうした扱いだ」
「これを何とかしたいが」
 それでもというのだ。
「誰もがだ」
「日本ばかり注目する」
「誰も我が国に注目しない」
「我が国と他国の会談もな」
「無視される」
「大国同士の会談もだ」
「我々は呼ばれることがない」 
 歯噛みしつつ言うのだった。
「全く以て腹立たしい」
「日本の後塵を拝するとは」
「この状況を何とかしたいが」
「それでもだ」
「国力も国際的地位も違い過ぎる」
「日本は何といっても連合の中心国家の一国だ」  
 このことが紛れもないことでというのだ。
「その日本に対するにしてはな」
「我々は弱い」
「どうしても対することが出来ない」
「国力は日本の数分の一程だ」
「人口も違う」
「その日本と対しろ」
「日本を追い越せと市民は言う」 
 韓国市民である、この時代も彼等は日本への対抗心を露わにさせていて日本に何かあると対しようとするのだ。
 だがそれでもだ、それが出来るかというと。
「無理な話だ」
「相手が悪い」
「日本に対することが出来る国は連合で僅かだ」
「六大国の国々だけだ」
 米中露そしてブラジルやトルコだけだというのだ、実際にこうした国々でないと日本に単独で対することは出来ないとされている。
「韓国では無理だ」
「他国と連衡しないとな」
「しかし日本と対するとなると」
「それなりの覚悟が必要だ」
「また他国との摩擦は少ない国だ」
 この辺り同じ大国でも米中露とは違う。
「対立する国は少ない」
「というか日本と常に衝突しているのは韓国だけだ」
「我が国だけだ」
「我々も対したいが」
 先程言った様に彼等も日本への対抗心はかなり強い、だがだ。
 それでいてだ、彼等はこうも言うのだった。
「日本に下手に対してもな」
「国力を消耗するだけだ」
「外交でも日本に対抗するとなるとかなりの力を使う」
「六大国の一国に二十数位国が対するとなると」
 韓国の連合での立場は連合の中ではおおよそそれ位だとされている、それより上だと言われる場合も下だと言われる場合もある。 
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