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仮面ライダー剣 悲しみが終わる場所

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第二十三章

「おい、木場」
 海堂は慌てて木場に声をかける。
「御前はどうなんだよ」
「いや、俺は」
 彼はオーガに変身したまま彼に応える。
「何ともないけれど」
「オルフェノクじゃなくなったのか!?」
 乾はふと言った。
「御前等まさか」
「二人だけがか!?」
 草加もこれには驚きを隠せない。
「何故だ、だとすると」
「二人だけじゃないわよ」
 そこにスマートレディがやって来た。
「あんたは」
「皆同じよ。人間に戻ったのよ」
 にこりと笑いながら六人のところに歩いて来る。
「おめでとう。これでオルフェノクの因果も終わりよ」
「馬鹿な、どうしてなんだ」
 三原が彼女に問う。
「どうしてオルフェノクが」
「全てはモノリスがなくなったからです」
 黒衣の青年もやって来た。六人の前に来て語る。
「オルフェノクはヒューマンのイレギュラーによって創り出されたものでしたね」
「ああ」
 彼の言葉に乾が応える。ここで他のメンバーも含めて人間の姿に戻る。
「ヒューマンがバトルファイトを終わらせる為に。そのうえでモノリスに縛られていた」
「じゃあそのヒューマンもモノリスもなくなったら消えるのか」
「そうです。貴方達は完全に人間に戻ったのです」
「けれど」
 ここで木場が問うた。
「何故俺達はベルトの力でも灰にならないんだ」
「お姉さん達の力よ」
 スマートレディがそれに答える。
「あんたのかよ」
 草加が彼女を見る。
「そうよ。お姉さんとこの人の力でね」
「その通りです」
 話を振られた青年が答える。
「まだスサノオは滅んではいません。そのライダーの力はスサノオと戦う為にあるもの。ですから人であっても装着できるように力で作り変えました」
「わかったかしら」
 二人はそう述べてきた。
「ちゅうことはまだ戦いがあるってことか」
「そうです」
 青年は海堂に答える。
「スサノオを倒すまで」
「それにしても」
 長田はふと気付いた。それでスマートレディを見る。
 
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