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星河の覇皇

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第八十三部第五章 謎の兵器の正体その四十九

「どうしてもです」
「ご結婚はですか」
「難しいかと」
「では今のお仕事が終われば」
「その時になるでしょうか」
「ではご結婚は」
「はい、それはです」
 このことはというのだ。
「もうです」
「されることはですね」
「お相手の方がおられればにしろ」
「決意されていますか」
「結婚して子供を多くもうければ」
 料亭での議員との話を思い出しつつ語った。
「それが将来の連合の礎となります」
「それが人口増加につながるので」
「ですから」
 それ故にというのだ。
「私も連合市民として」
「結婚をされて」
「多くの子供をもうけたいと考えています。それに」 
 八条は執事にさらに話した。
「家庭を持った方がです」
「よいと言われていますね」
「人は、ですから」
 この考えからもというのだ。
「是非です」
「人を多くですあか」
「持ちたいと思っています」
「それでは」
「はい、今は難しくても」 
 それでもというのだ。
「やがては」
「そうですか、では」
「その考えはあるとです」
「奥様にですね」
「私からお話します」
「旦那様からですか」
「そうします、しかし」 
 ここで八条は若い執事にこうも言った。
「思えば実家はおろか日本にもです」
「戻られていませんか」
「はい」
 どうにもというのだ。
「言われてみますと」
「そうですね、主に地球におられ」
「各国を回っても」
 各国の政治家達との会談や基地の視察でそうする時も多い、八条はこうした意味でも実に多忙な生活を送っているのだ。
「日本にはです」
「長い間ですね、確かに」
「帰っていないので」
「それでは」
「私からです」
 八条からというのだ。
「お母様にです」
「連絡をされますか」
「はい」 
 こう執事に答えた。
「そうさせて頂きます」
「それでは」
「はい、そしてです」
「今のお仕事の後で」
「結婚を」
 これをというのだ。
「そのことを前向きにです」
「進めていかれますか」
「そのつもりです」
「旦那様でしたら」
 執事は八条に微笑んで話した。 
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