真恋姫を駆けた男
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管理者と会う。
~真紅狼side~
手合せからすでに一週間が過ぎた。
今、俺は頼まれている武具を創るために、陳留から少し離れた山に居る。
何故なら、素材を出すのに召喚獣を見られてはならないからだ。
山に籠ってもう二週間が経ち、頼まれた武具などはすでに出来上がり、鍛え直さないといけない武器も直したのだが、ちょっと困ったことになった。
ぶっちゃけた話、強化しすぎた。
華琳の鎌『絶』は『ディアボロス』の角を溶かして使用しているが、凄い威圧感のある武器になってしまった。
春蘭、秋蘭の武器には、『フェンリル』の素材がたくさん使われている。
春蘭の『七星餓狼』にはフェンリルの牙を活かした武器となっている。
薄い鉄の扉などは両断出来るし、地面は抉れる。
手甲にはミドガルズオルムの鱗を使用し、武器を使わなくても矢などを弾くことが出来、頑丈で分厚い為、剣や薙刀を防ぐことも可能となった。
秋蘭は弓の弦を強化をした。
弦の部分は『ビスマルク』の髭を使用している。
ビスマルクの髭は強靭で擦り切れることもない。
胸当てにはフェンリルの体毛と『セイレーン』の薄地を使用している。
フェンリルの体毛は見た目の割に堅い為、矢などで撃たれても、体に刺さることは無い。ほんのちょっと痛い程度。そしてセイレーンの薄地は破れることが無い。
雅は幅のある太刀と小太刀
これは『ギルガメッシュ』を呼び、武器コレクターの力を借りた。
天叢雲(アマノムラクモ)を貰い、それと『リヴァイアサン』の鰭や鱗を分けてもらい創った。
天叢雲と『バハムート』の角を一緒に溶かし再び打ち直した。
斬れ味が落ちることのない武器となった。
小太刀は海竜神(リヴァイアサン)の水の加護が働き、敵を切っても返り血が付かないものとなった。
季衣の手袋は『ケーツハリー』の羽根を使い、手袋をしているだけで持っている物の重さを感じなくなった。軽くて丈夫。
・・・・・うん、やり過ぎた。
だが、出来てしまったモノは仕方がない為、持って帰ることにした。
その途中で、凄いモノを見た。
某ツナギを着た男を絶対撃退できるレベルだった。
いや、ホントに。
~真紅狼side out~
~???side~
この外史のご主人様を探す為に降り立ち、各地を回っていたら前の方から巨大な力の波動を感じ行ってみたところ、この外史では存在しないハズの男を見つけた。
「貴様、何者だ?」
「・・・曹真だ。」
「嘘をつけ、お主この外史(・・)に最初からいないだろう?」
「ここが外史って知ってると言うことはアンタら、神様に近いなにかか?」
「我々は“管理者”じゃ。」
「“管理者”?」
「文字通りのことじゃ。外史というのは消えやすいのでな。それを護りながら見護っていく者たちじゃ。・・・お主はなんじゃ?」
ふーん?大変なんだなぁ。管理者も。
「俺は“転生者”だ。」
「“転生者”?」
「そうだ。俺の世界の神様が間違って俺を殺したらしくてね、死んだあと神の領域に連れて来られて、「間違って殺してしまったから、転生させてやる」と言われて転生したはずだったんだけどな・・。」
「どうしたのじゃ?」
「いや、なんか時空の法則が乱れて、この世界に間違ってきてしまったんだよ。」
「それじゃ、お主は元は人間か?」
「人間だ。まあ、転生先が人外とか魔法とかいっぱいあるみたいだったから、「能力を授けるぞ」と言っててしかも「遠慮はいらない」と言ってたから結構言ったな。」
「なるほど、それでお主からこの外史にはない力の波動を感じたのじゃな。」
「・・・ねぇ、アンタ」
「どうしたのじゃ、貂蝉?」
「アンタもしかして・・・“死を語る魔眼”持ってんじゃない?」
「あー、持ってるよ。」
こやつが、自称占い師、管輅が言っていた予言のもう一人の御遣いか。
「というか、いい加減名前を教えておくか。本名は蒼騎 真紅狼だ。そっちの名は?」
「ワシが卑弥呼、そしてこやつが貂蝉じゃ。」
「よろしくねん、真紅狼。」
「おう。こんどはこっちから質問していいか?」
「お主の事情は分かったから、いいぞ。」
「お前らのような管理者がこの外史に降り立ったことは何かあるの?」
「私たちは“ご主人様”を探してるのよん♪」
「“ご主人様”?」
「そうです。この外史の要という方でしょうか、この方が現れない限り、何時まで経っても前に進まず、停滞するだけなのです。」
「なるほどなー」
「“ご主人様”はすでにこの外史に来ていますが、まだゆっくりとしかうごいておらんのじゃ。・・・多分、お主が会うとしたら、黄巾党討伐時に会うかもしれんな。」
黄巾党か・・・。そろそろだな。
「名前って分かる?」
「北郷一刀って名よ。」
「ところで、お主はご主人様に味方するのか?」
「さあ、するのかねぇ。俺は魏の人間だからな、分からねぇな。」
「もし、対峙するようであるならどうする?」
「まあ、俺の『護るべきモノ』を壊さない限りは逆らう事が危険だということをチラつかせて追い返すさ。」
「そうか・・・。そうなって欲しいものじゃな」
「またなんか情報が出てきたら、よこしてくれ。」
「うむ。ではさらばじゃ。」
「おう。」
そうして、ワシたちは再びご主人様を探し始めた。
その後、ご主人様が劉備のところに居るのを発見した。
~卑弥呼side out~
~真紅狼side~
北郷一刀ねぇ。
さてはて、どんな奴なんだろうか、楽しみだな。
黄巾党は最近過激になっているし、その内出会えるだろ、戦場で。
さて、待っている妹たちの元に帰りますか。
~真紅狼side out~
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