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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第百三十七話 邪神、封じられるのことその六

 孔明はだ。すがる様な目になり言うのだった。
「頼みます、皆さん」
「ここで桃香様達に何かあれば」
 鳳統もだ。孔明と同じくすがる目になって述べる。
「この世界はそれで」
「終わってしまいます」 
 だからこそだった。戦士達に期待するのだった。そしてだ。
 劉備達に顔を向けてだ。彼女達にはこう言うのだった。
「ここはです。何があろうともです」
「歌って下さい!」
 歌を続けろとだ。そう言うのだった。
「桃香様達の歌が戦っている皆さんを励まします!」
「ですから!」
「ええ、わかったわ!」
 劉備もだ。その二人の言葉に応え。そしてだった。
 歌を歌い続ける。その彼女達に続いてだ。
 孔明はだ。ふと気付いた顔になりだ。鳳統に言った。
「ねえ、私達もね」
「歌ィのね」
「ええ、そうしましょう」
 こう提案したのである。
「歌は少しでも多い方がいいから」
「そうね。それじゃあね」
 こうしてだ。軍師二人もだった。歌いはじめたのだった。
 そしてだ。その中でだった。
 董卓もだ。こう共にいる賈駆に言ったのだった。
「詠ちゃん、私達も」
「歌うのね」
「ええ、そうしましょう」
 こう提案したのだ。彼女達もだとだ。
「皆で歌えばそれで」
「そうね。歌が力になるのなら」
「歌おう、戦えなくても」
「わかったわ、月」
 賈駆もだ。確かな顔になりだ。
 そのうえでだ。こう董卓に答えたのだった。
「それじゃあ今から私達も」
「歌いましょう」
 こうしてだ。董卓達も歌いはじめる。そしてそれは。
 軍師達全員に伝わる。そしてだった。
 歌の力がさらにだ。連合軍を覆っていた。そして敵も。
 その絶大な力を背景にしてだ。覇王丸達はだ。
 遂にミヅキを囲んでいた。そしてだ。
 四人で彼女と戦っていた。だが、だった。
 ミヅキ、それに彼女が連れている獣は強くだ。隙がなかった。
 四人の攻撃を受けても引けを取らない。しかもだ。
 彼女の攻撃がだ。一撃一撃がだ。
 あまりにも強烈でだ。覇王丸もその攻撃を防ぎながらもだ。
 数歩後ろに吹き飛ばされた。そして言うのだった。
「くっ、これはかなりな」
「効くな」
「ああ、流石だぜ」
 こうだ。鋭い顔で十兵衛に答えるのだった。
「アンブロジアの化身だけはあるな」
「そうじゃな。しかしじゃ」
 今度は狂死郎がだ。ミヅキの攻撃を紙一重でかわしながら言った。
「アンブロジアはこんなものではなかろう」
「そうだ。まずは私達四人で倒そう」
 ズィーガーはその右腕のアームから炎を出してミヅキを攻める。しかしだった。
 その攻撃はミヅキには通じない。そのズィーガーにもだ。
 ミヅキの攻撃が来る。その禍々しい光が彼を襲う。しかしだ。
 ズィーガーもそれは何とか防いだ。そしてだ。
 四人とミヅキの攻防は続く。それが数百合になった時にだ。十兵衛が言った。
「ここはあれしかないわ」
「ああ、あれか」
「あの技じゃな」
「そうだ、よいな」
 覇王丸に狂死郎に告げる。そしてだ。
 ズィーガーに対してもだ。こう言ったのである。
「我等の最大の技を同時に仕掛けてだ」
「一気に倒すか」
「それが一番じゃな」
「四人一度に技を出し」
 三人も応える。そしてなのだった。
 彼等はそれぞれだ。あらためてミヅキを囲んだ。
 覇王丸が南、狂死郎が西、ズィーガーが北、十兵衛が東につきだ。そこからだ。
 四人は一気にだ。渾身の技を放ったのだった。
「天覇封神斬!!」
「そおれ、血肉の舞!」
「絶、水月刀!」
「オペラツィオン=ティーガーーーーーー!」
 四人同時にだ。渾身の一撃を放った。
 
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