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八条学園騒動記

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第六百九十一話 それぞれの鱒料理その六

「そうしているんだよ」
「日本ならではだね」
「生もの好きらしいね」
「そうだよね」
「まあ鯨はね」
 ベンはあらためて言った。
「今ではオーストラリアでも食べるしね」
「そうだよね」
「日本風にお刺身にしたり」
 そうして食べることもあるというのだ。
「中華風のお刺身の場合もあるけれどね」
「お野菜を沢山添えた」
「そちらもね」
「あとカルパッチョもあるし」
 ルーシーが言ってきた。
「生で食べるなら」
「そうだね」
「お寿司のネタにもするわね」
「それ日本でもするね」
「それでメインは」
 一番食べる鯨料理はというと。
「何と言ってもね」
「ステーキだね」
「カツも多いけれど」
 第一はとだ、ルーシーは言った。
「ステーキがね」
「一番多いね」
「もう肉料理ときたら」
「オーストラリアではね」
「メインはね」
 何といってもというのだ。
「ステーキよね」
「海のものでもね」
「川のものでも」
「ムニエルはお魚でね」
「鯨だとね」 
 こちらだというのだ。
「もうね」
「ステーキだよ」
「哺乳類というか」
「お魚だとね」 
 それならとだ、ベンは話した。
「お肉の質でね」
「ムニエルになるわね」
「そうなるよ」
「そうよね」
「まあお魚のステーキもね」
「あるにはあるわね」
「けれどステーキにするなら」
 それならというのだ。
「やっぱりね」
「哺乳類とかね」
「鰐でもするけれどね」
「オーストラリアだと」
「それで鯨も」
 この生きものでもというのだ。
「ステーキにしてね」
「食べるわね」
「そうだね」
「それがまたね」
 鯨のステーキがというのだ。
「美味しいんだよね」
「塩胡椒で手早く味付けして」
「それでフライパンの上で強火で焼いて」
「一気にね」
「そしてお皿に乗せて」
「おソースかけて食べる」
「これがね」
 実にというのだ。
「美味しいんだよね」
「あの歯応えもね」
「そうそう」
 兄妹で話す、そしてだった。
 ルーシーはそうした話をしていてこうも言った。 
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