超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉~戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる‼~
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第二百四十七話 戦慄!断罪者(社会不適合者)だらけの宗教団体‼その1
第二百四十七話 戦慄!断罪者(社会不適合者)だらけの宗教団体‼その1
断罪王現象。それは、ある日突然、普通の社会人が社会不適合者になってしまう現象である。
この現象により社会不適合者になってしまった人々を国は『断罪者』と名付けた。
石間コウイチが経営するリンクセンター石間には今日も依頼人がやってくる。
依頼人の名は林マスニ。
「それで、今回はどういったご用件で?」
「実は、断罪者(社会不適合者)の息子・林カレイが怪しげな宗教団体に入信してから、家に帰ってこなくなってしまったんです」
「それでは、お手数ですが、息子さんが断罪者(社会不適合者)である証拠を見せてくれませんか?」
林マスニは一枚の写真を石間コウイチに手渡す。
写真には男性の上半身が映っている。
衣服を何も身にまとっていない男性の上半身に描かれていたのがコレ↓だ。
『鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤鬤
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「ワイルドですねぇ、コレ、入れ墨ですか?」
「いいえ、ネームペンです」
「にしても、自分の体に描くなんてずいぶんと器用ですねぇ」
「いえ、この意味不明なイラストが胸に描かれた人物は私の息子ではありません、息子の職場の上司だそうです」
「どーゆうこと?」
「息子は内気な子でして...職場でも人付き合いが上手ではないようです...そして、ある日、息子は突然、職場で嫌味を言ってきたり、パワハラをしてくる社員に奇声を上げながら襲い掛かり、服を全て脱がした後に、全裸になった社員の方々の体にネームペンでこの意味不明なイラストを描いたそうです」
「なるほど、それじゃあ、この写真は、その証拠写真ですか...」
「はい...」
「ところで、その宗教団体の名前は?」
「アイビリーブマイセルフです...」
俺の横に座っていた奈良見ルナが宗教団体名を聞いて必死に笑いをこらえている。
「それ、本当に宗教団体?」
「はい...どうやら自分自身を信じることができる強い心を持った人間を育成することを目的にした宗教団体らしくって...」
「いやさァ、宗教団体に入信している時点でさ、アイビリーブマイセルフできてなくない?」
「はい、その通りなんです。それで教祖の方から、かなり金銭も要求されているようでして...」
「なるほどね、つまり、お金くれたら、自分を常に信じることができる心の強い人間になれますよ的な、お布施ね...あー頭いてぇ、奈良見、茶、おかわり」
「息子を助けてあげてください...」
「わかりました、まァ、相手が宗教団体となると、多勢に無勢ですからねぇ、依頼成功の保証はできませんよ」
「はい、無理が承知なのはわかっています...」
林マスニはそれだけ言って、リンクセンター岩間を去った。
「奈良見、お前も宗教団体の潜入捜査ついてくか?」
「そ...そりゃあ、もちろん」
「おまえ、変わったよな、前だったら泣きながら家に帰らせてくれとか、言ってなかったっけ?」
「そりゃあ、桜原カエデとか、その生徒達の力を見た後じゃ、ただのカルト教団なんて大したことないですよ...」
「あっそ、そうだといいけど...」
車に乗った俺と奈良見は宗教団体アイビリーブマイセルフの施設に向かう。
俺と奈良見は変装をして宗教団体アイビリーブマイセルフの施設に入る。
ちなみに奈良見はなぜか、メイド服に身を包んでいる。
そして、俺もなぜか、メイド服に身を包んでいる。
俺は変装衣装について、奈良見と、もめにもめたあげく、俺が提案した、じゃんけん勝負で負けてしまった己の不運を呪った。
「いくらなんでも、宗教団体にこの服装はクレイジーだぜ...」
「クレイジーな団体にクレイジーな服装で潜入するのに、なにか問題が?」
施設に入ってすぐに団体の職員らしき男性が話しかけてくる。
「今日はどのようなご用件で?」
「私...おぼろげながら最近アイビリーブマイセルフしたくて...」
「以下同文...」
俺達の服装と奈良見の意味不明な入信理由に団体の職員は首を傾げるも、すぐに笑顔になり、施設内を案内してくれた。
俺と奈良見が案内された体育館のような場所では、全裸姿の信者たちがダンスミュージック風にアレンジされた演歌をバッグに、激しいブレイクダンスを踊っていた。
必死に笑いをこらえている奈良見がなぜか俺の横腹をつねってくる。
「痛ァ!なんで俺つねるの?つーか、このダンスなんか意味あるんですか?」
「このダンスの修業は、人前で全裸のままでも羞恥心を感じない強い心を育てるための修行です」
「へ、へぇ~こう、な、なんか随分とフリーダムでヒップホップ!なァ!奈良見?」
奈良見は必死に笑いをこらえているため、俺の言葉に答えることができない。
「じゃ、次、お願いします...」
「では、こちらへどうぞ...」
職員に次に案内された場所は和室だった。
和室では数人の信者達が全裸の状態で一斉に、五七五の俳句と思しき言葉↓を何度も叫びながら、今にも死にそうな顔で逆立ちをしている。
『ばかやろう おまえのあたま いかれてる』
「バカはお前達だろ」
俺のツッコミに奈良見は笑いを必死にこらえながら、床を両手でバンバン叩いている。
そして、天井を向いている信者の足の裏にはなぜか、抹茶の入った湯呑みが乗せられていた。
「この修行には、いったいどんな意味があるんですか?」
「これは、『わびさび』を鍛える修行ですね」
「次、お願いします」
「では、こちらへどうぞ...」
メイド姿に身を包んだ状態でクレイジーなカルト教団の潜入捜査。
純粋に、頭がおかしくなりそうだった。
次回予告 戦慄!断罪者(社会不適合者)だらけの宗教団体‼その2
この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
後書き
次回もお楽しみに
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