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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OGs
  0052話

 シャドウミラーが反乱を起こすまで後1月余り。ヴィンデルにしろレモンにしろ、皆忙しく動いている。
 ……もちろん、俺もだ。だが、俺には反乱を始める前にどうしてもやっておかなくてはいけない事があった。
 今まではそれを伸ばし伸ばしにしていたのだが、さすがに後1月で反乱という祭りが始まるとなればそうそう先延ばしする訳にもいかない。

「この忙しい時に一体誰ですか?」
「悪いな、ラージ。俺だ」
「あぁ、アクセルさん。久しぶりですね、どうしたんですか?」

 通信に出たラージは最初気むずかしげな表情をしていたが、通信相手が俺だと分かるとすぐにいつもの表情へと戻る。
 とは言っても、慣れていなければ仏頂面だと判断されてもおかしくないのだが。

「ちょっと時間が出来たんでな。エクサランスの方が気になって連絡してみたんだが」
「そちらからの資金援助のおかげで、開発はそれなりに順調です。実は今度テスラ研で時流エンジンの研究をしてみないかと誘われたんですよ」

 やはりテスラ研か。
 原作通りならラージ達がテスラ研に向かう途中で俺と再会する事になるな。

「ほう、それは凄いな。あそこで研究すると言う事は、エクサランスも認められてきたという事か」
「そうだといいですね。そういえば、レモンさんは一時期テスラ研に行ってたんですよね? 是非お話を聞かせて貰いたいのですが」
「悪いな、レモンは今ちょっと忙しいんだ。こっちも今度大きい仕事がありそうで、その関係でここ暫くは2人でゆっくりする暇もないって愚痴ってたよ」
「そうですか、残念ですね。よろしく伝えて下さい」
「ああ。それで開発は順調との事だが、地上用のストライカーフレームだったか? それは完成したのか?」
「ええ、ストライカーフレームはもう完成しました。今はフライヤーフレームが60%、コスモドライバーフレームが30%といった所です」
「ちょっと、ラージ! この忙しいのに何サボって……って、アクセルさん!?」

 ラージとの会話に割り込んできたのはフィオナだった。

「フィオナ、久しぶりだな」

 通信相手が俺だと言う事に一瞬驚いた顔をしたフィオナだが、すぐにその頬を膨らませる。
 いかにも『あたし怒ってます』といった感じだ。
 全く、知り合ってからもう4~5年経つというのに、まだまだ子供っぽいままだな。
 恋人を作るのはいつになるやら。少なくてもこちらの世界では無理だからあちらの世界に転移してからになるだろう。

「本っっっっっ当に久しぶりですね。半年ぶりくらいですか?」
「悪いな、こっちもここしばらく忙しかったんだよ」
「でも通信を送ってきたって事は、その忙しいのも一段落したってんですよね? 次はいつこっちに? あ、そうそうラージから聞いたかもしれませんが今度テスラ研で研究する事になったんですよ。だからこの時流エンジン研究所に来てもあたし達はいないかも」
「ああ、テスラ研の話はラージに聞いた。お前達の努力が認められたって事だな」

 フィオナやラージの努力は知っている。何度か相談されたりもしたからだ。その努力が報われたのだから、あの4人は褒められてしかるべきだろう。

「おめでとう」
「え? あ、その……ありがとうございます」

 何故か急激に顔を赤くするフィオナ。……病気か?

「それと、今回通信を送ったのはこれからまた忙しくなる予定でな。その前にお前達の顔でも見ておこうと思った訳だ」
「忙しい、ですか?」
「ああ。さすがに軍事機密なんで詳しい話は教えられないが……そうだな。後1月程したらお前達の耳にも入るかもしれないな」

 少なくても、原作ではシャドウミラーの反乱は連邦軍による情報操作でDC残党の一斉蜂起、とされていた筈だ。そちらの情報なら間違いなく知る事が出来る。

「アクセル、ようやくASRSのプロトタイプの目処が……あら?」

 通信をしている俺に話しかけてきたのはレモンだった。
 しまった。レモンとフィオナは何故か妙に仲が悪いんだよな。あれから何度かレモンもエクサランス開発チームと通信で話をしているのだが、その辺は初対面から全く変わっていない。
 いや、どちらかと言うと、フィオナがレモンに突っかかっていくのか。

「あら、レモンさん。何だか分からないけど忙しいんじゃないんですか? アクセルさんの事はあたしに任せて、どうぞ自分の仕事に集中して下さい」
「その仕事に関してアクセルに話があって来たのよ。お嬢ちゃんには悪いけどこちらを優先して貰わなきゃ。なにせ仕事なんですから、ね」

 ……ほら、また始まった。

「あら、ラージも一緒なのね。エクサランスの開発はどう?」
「お久しぶりです、レモンさん。エクサランスはストライカーフレームはもう完成して、現在は他のフレームを開発中です」

 見ての通り、同じ研究者という事もあり話が合うのだろう。レモンはラージをそれなりに気に入っているようだ。
 考えてみれば、シャドウミラーでレモンの専門的な会話についていけそうなのはヴィンデルと技術班の面々くらいしかいない。だがヴィンデルは司令官としての仕事が忙しくてそんな暇は無いし、技術班についてはレモンを尊敬と言うか畏敬しているだけに、気軽に専門的な会話が出来るラージには親しみを覚えているのだろう。
 ラージに関しても自分より先輩で能力的にも上のレモンに対して懐いているように見える。

「それでアクセルさん。やっぱりこの後は忙しいんですか?」

 レモンとラージを横に置き、フィオナが声をかけてくる。

「そうだな。訓練やら機体調整やら打ち合わせやらがあるが、後何時間かは大丈夫だ」
「ならもう少しお話できますね」
「ん? ああ、それは別に構わないが」

 確かに友好的に会話出来る最後の機会だ。レモンとフィオナの喧嘩で終わらせるというのは勿体ない。なにせ、反乱が起きれば俺とエクサランスチームは敵対する事になると予想されるのだから。
 いくら幼い頃から親交があったとは言え、現政権に対して反乱を起こした俺達と行動を共にする事はないだろう。恐らく原作通りとはいかないまでも、俺達とは敵対してデュミナスによりあちらの世界へと転移するんじゃないかと予想している。

「ちょっと。アクセルには私が用事あるんだけど?」

 ラージと話していたレモンが、俺とフィオナの会話に気が付いて口を出してくる。

「あら、レモンさんはラージと思う存分話をしていたらいいじゃないですか。あたしはアクセルさんとプライベートな話をしますので、仕事の話をするのなら後にしてくれません?」

 何やら所々に妙に力が入っている喋り方のフィオナだが、それに対するレモンは口元に笑みを浮かべながら返事を返す。

「そうねぇ。私とアクセルは殆どの時間一緒にいるから、少し話すくらいの時間を譲って上げてもいいかしらね」
「ぐ、この。自分の方が近くにいるからって。その余裕、いつか無くしてやる」
「あらあら、恐いわね」

 何かまた、微妙に寒気がするような。背筋がゾワリと。

「フィオナさん、ラージさんは見つかり……あぁ」

 新しく部屋に入ってきたミズホが、通信越しに向かい合っている――睨み合っている――2人を見て、溜息をついた。

「全く、ラージさんを呼びに行ったきり戻ってこないと思っていたら」
「ミズホ?」
「あ、ラウルさん。ご覧の通りです」

 新たに通信に映ったのは、ミズホとラウル。これでエクサランスチーム全員集合だな。

「2人共、久しぶりだな」
「アクセルさん、レモンさん、久しぶり」

 俺の言葉にラウルはいつもの調子で返事を返し、ミズホは小さく会釈する。

「ラージとフィオナには言ったんだが、これから暫く忙しくなりそうでな。その前に顔を見ておこうと思ったんだ」
「で、その結果がアレですか」

 未だにやり合っているレモンとフィオナの様子を苦笑を浮かべつつ見ているラウル。

「全く、あの2人は何であんなに仲が悪いのやら。俺としては仲良くして欲しいんだが」
「え? アクセルさん、それ本気で言ってるんですか?」
「ん? 当然だろ。数少ない俺の身内なんだ。仲良くして欲しいに決まってる」
「そういう意味じゃなくてですね」
「?」

 ミズホが何やら天を仰いでから右手で顔を覆ってしまう。
 はて、何かおかしな事を言ったか?

「フィオナさん、哀れです」
「どうしたんだ?」
「……いえ、何でもないです。それよりもテスラ研の事聞きましたか?」
「ああ、研究が認められたんだってな、おめでとう。ラウルもこれからがテストパイロットとしての本番だな」
「はは、メインのテストパイロットの座は既にフィオナに取られてるんですけどね。何でかあいつ、やけに張り切ってて。レモンさんに負けられないとかなんとか」
「レモンに負けないって……あいつは科学者だぞ? いや、確かにそれなりにPTなんかは乗りこなせるが」
「ですよね。俺もそう言ってるんですが」
「全く、2人共」

 む、何だミズホ。その駄目だこりゃって感じの表情は。
 ちらりとラウルの方を見てみると、そっちでもよく分かっていない顔をしている。

「ミズホ、そっちだけで分かってないで俺やアクセルさんにも教えてくれないか?」
「そうだな。出来れば教えて欲しいんだが」
「駄目です。これは乙女の秘密ですから」

 いつもは内気なミズホにしては、珍しいくらいに強気な断り方だった。

「それよりもですね。実際にPTに乗っているアクセルさんにアドバイスをして欲しいんですが」

 いや、俺が乗ってるのはPTじゃなくてADなんだけどな。しかももう殆どシャドウミラーオリジナルと化している。

「俺に分かる事なら構わないが」
「フライヤーフレームを使用した場合の回避行動についてなんですが、可動式ブースターをアクセルさんの機体で使ってるって話でしたよね。それと似たような機構にした場合の機体フレームに掛かる負担についてちょっと疑問が」
「いや、だからその辺は俺よりもレモンに聞いた方が早いぞ」

 そんなこんなで、エクサランスチームとのこの世界で最後の和やかな一時は過ぎていった。 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:19
PP:45
格闘:182
射撃:200
技量:192
防御:189
回避:217
命中:239
SP:294
エースボーナス:不明
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP20
   ???
   ???

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.7
    アタッカー
    ガンファイト LV.4
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:40 
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