夢幻水滸伝
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第二百六十九話 大雨の中の決戦その七
「そやからや」
「ここはやな」
「交代でな」
「飯も食うことやな」
「飯はたっぷりある」
備えてきたのだ、今も後方に列車で糧食が運ばれてきている。
「そやからな」
「惜しみなくやな」
「食ってな」
「身体を温めるんやな」
「そうしてや」
「戦うんやな」
「そうする、我等もや」
羅は魯に言った。
「ここはや」
「飯を食ってくな」
「そや」
まさにというのだ。
「身体を温めてや」
「充分に戦うな」
「そうするで」
「そうせんとな」
魯も大雨の中にいる、空もまた降っておりそれで雨衣を着てもかなり濡れている。それで実感して言えた。
「これはあかんわ」
「そやからな」
「兵器や武器を出来るだけ濡れん様にして」
「拭きもしてな」
そうしつつというのだ。
「出来るだけ動ける様にしてな」
「そうしてやな」
「戦っていくで」
「そうするな、しかし敵の守りも堅固や」
魯は羅に上から雨で視界が悪いながらも戦場全体を見て話した。
「それでや」
「攻めてもな」
「退けられてる」
「流石と言うべきやな」
「相手も大雨に苦しめられてるけどな」
それでもというのだ。
「こっちと同じ様にしてや」
「雨に対してやな」
「戦ってるわ」
「そやな、最初から簡単に勝てる相手とは思ってへん」
魯は敵を見据えて語った。
「そやからな」
「この状況でもやな」
「戦ってく」
その様にするというのだ。
「ええな」
「ああ、このままな」
「そしてや」
「隙を見付けたらやな」
「そこを攻めるで」
こう言ってだった。
羅は攻撃を命じ続けた、そしてだった。
自らも陣頭に出て青龍偃月刀から衝撃波を放ち七匹のそれぞれ虹の色を出している光り輝く龍達を出してだった。
施の軍勢に攻撃を仕掛けた、だが。
施は衝撃波を落日弓で矢として放った気で相殺させてだった。
如意棒を七つにしてそれで龍に向かわせた、そうして羅の攻撃を凌いでみせた。
「そう簡単には攻めさせんで」
「やるもんやな」
羅は自軍の宙に白澤に乗っている施に言った。
「我の攻撃を防ぐとはな」
「お互い神星や、それやとな」
「これ位はか」
「出来んとあかんやろ」
こう言うのだった。
「それこそ」
「確かにな、しかし勝つのはや」
「自分やっていうんやな」
「そや」
施は羅に不敵な笑顔で答えた。
「自分は誰にも負けんで、神具達に誓ってな」
「如意棒とかにか」
「如意棒は知ってるやろ」
まさにとだ、施は羅に言った。
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