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八条学園騒動記

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第六百七十五話 どれだけ生まれ変わってもその十四

「本当にね」
「そこまで言うならな」
 フックも頷いて述べた。
「もうな」
「言わないのね」
「ああ、それでな」
「そうなのね」
「誇らしいとかな」
 そうしたことはというのだ。
「思えとかな」
「言わないのね」
「そうするな」
 こうラビニアに話した。
「俺もな、じゃあな」
「それなら?」
「後は見ていこうか」
「ことの成り行きを」
「事態は俺達の手から離れているしな」
 それでというのだ。
「それだとな」
「もうなのね」
「見てな」
 ことの成り行きをというのだ。
「そうしてな」
「やっていくのね」
「ああ、警察に通報して」
 セーラがというのだ。
「ネットに情報を流すんだったらな」
「もう逃げられないわね」
「ネットはあちこちで流すみたいだしな」
 その情報をというのだ。
「ネットでも口は多い方がいいからな」
「その通りだ、一人が言ってもだ」
 タムタムも話した。
「それでもな」
「情報の拡散は限られているな」
「名の知られた人が言うなら別だがな」
「そうじゃないとな」
「一人が言ってもな」
 例えそうしてもというのだ。
「本当にな」
「限られているな」
「そうだ、だがな」
「言う口が多いとな」
「そうなるとな」
 インターネットでもというのだ。
「かなりだ」
「拡散するな」
「しかもそこに名前が知られた人が入っているとな」
「尚更だな」
「話は広く拡散されてな」
 そうなってというのだ。
「そしてだ」
「皆が知っていくな」
「それが悪事なら」
 今回の様にというのだ。
「もうな」
「連合中で炎上するな」
「そうなれば終わりだ」
 そうなればというのだ。
「どんな奴でもな」
「ベリヤみたいに狡猾で悪賢い奴でもか」
「そうだ、逃げられない」 
 絶対にというのだ。
「怒り狂う四兆人の人間からはな」
「数の暴力だな」
「そうだ、どれだけ頭が回る奴でもな」
 悪い意味でというのだ。
「逃げられないからな」
「もう後はだな」
「見ていよう」
 自分達はというのだ。
「そうしていよう」
「それじゃあな」
 フックはタムタムの言葉に頷いた、そうしてだった。 
 実際にことの成り行きを見守ることにした、すると事態は早速話が大きく動くことになったのであった。


どれだけ生まれ変わっても   完


                   2022・7・9 
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