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レーヴァティン

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第二百六十三話 全ての話を整えその九

「しかも今あたし達が特に言っている」
「性犯罪と殺人だな」
「快楽殺人だね」
 女性時には幼女を死ぬまで殴って殺したというそれである。
「もうそれだとね」
「否定されるのも当然だな」
「男の人でも嫌いになるで」
「性犯罪者の殺人鬼を好きになるなぞだ」
 英雄は全否定を以て言い切った。
「同じ様な奴だけだ」
「この世にいたら駄目な連中だよ」
「男でもそう思う」
「女なら余計だよ」
 桜子はこれ以上はないまでの嫌悪を露わにさせて語った。
「ベリヤみたいなのは用いたら駄目だよ」
「それどころかだな」
「見付け次第殺すべきだよ」
「その通りだな」
「ベリヤは秘密警察の長官であることを除いてもね」
 主に批判されているこのことをだ。
「生かしておいたら駄目だよ」
「邪魔な者を次々に陥れ殺していく」
「平然とね」
「しかも嬉々として残虐も行う」
「しかも小さな子まで狙う性犯罪者だよ」
「フラワーゲームもあったな」
 靴以外を全裸にさせた幼女を何人か顔を見合わせた状態で四つん這いにさせベリヤがその周りを歩きこれはと思った一人の足を掴んで引き摺りだし自身の執務室の横に置いた専用の部屋に共に入って楽しむものだったという。
「自宅でも骨が見付かっている」
「小さな子供のね」
「殺して証拠を隠したな」
「そうだろうね」
 ベリヤの自宅は今はロシアのトルコ大使館になっている、何とそこでそうしたものが発見されたというのだ。
「あいつは」
「完全にシリアルキラーだな」
「性犯罪者系のね」
「そう考えるとな」
「あいつやあいつみたいな奴はだよ」
「生かしてはいけないな」
「生きていればそれだけ犠牲者が出るよ」
 事実モスクワでは多くの少女や美女がそうなっている。
「そしてそんな奴を野放しにする国はね」
「権力者でもな」
「今はよくてもね」
「やがて破綻するな」
「もう倫理的に崩壊しているからね」
 そうした状況に陥っているからだというのだ。 
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