綾小路くんがハーレムを構築する話
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よう実ヒロインたちの波乱の休日。
3月初旬の週末。
AM7:00
朝早くに起きた俺は毎日の日課である筋トレを軽くこなしてから、シャワーを浴びた。
そして、俺はコーヒーを飲むためポットでお湯を沸かしていた。
綾小路「……はぁ。休める空間は自分の部屋だけだな……。」
思わず愚痴を溢している自分に驚いたが、いや、溢さずにはいられないな……。
俺は相変わらず、恵たちに振り回される日々が続いている。
きよぽんグループでは名前で呼ぶ決まりになっていた事を聞いた有栖達が私たちも名前で呼んで欲しいと急に言われて、平田にも諭された事もあり、全員名前で呼ぶ事になってしまった。
それ自体は別に嫌ではないんだがな……。
更には俺がカラオケで歌っている様子の動画や写真は駄目だと言ったのだが、有栖の余計な機転のせいで今度は全員に録音される始末……
いや、それは俺の出した条件の甘さが招いた結果か……
綾小路「それにしても、俺なんかの歌っている動画や俺の歌声を録音する意味が分からないんだがな……。」
実際に女性陣はお世辞抜きで全員上手いと思う。失礼を承知で言うと、真澄が歌上手いのには正直驚いた…
こんな事本人に直接言ったら、どやされると思うがな。
しかし、俺はあのメンバーを名前で呼ぶのはまだまだ慣れるのに時間が掛かりそうだな……
波瑠加や愛里や恵を緊張せずに名前で呼ぶのも大変だったからな。
まぁ、そこは慣れかな……
そんな事を考えていた内にお湯が沸いていたらしい。
マグカップにコーヒーを淹れて、ようやく座って、コーヒーをひと口飲む。
綾小路「ふぅ…。この瞬間が落ち着くな…。」
最近は学校でも悪い意味で目立ってしまっていたことも有って、精神的にも肉体的にも疲労困憊なのは事実だし……
自分を労るというわけではないが、今日はゆっくり過ごすことにしよう……。
俺がそんな事を思いながら、ゆっくり過ごしていたとき、俺は知らなかった。
女性陣が新たな企みをしていた事に……。
AM10:20
堀北「どうして、休みの日に学校に行かなくちゃいけないのかしら?」
私は今、学校に向かっていた。
事の発端は約1時間前に遡る……。
AM9:00
その時間、私は紅茶を飲みながら、本を読んでいた。
堀北「ふぅ…。彼は今、何してるのかしら?」
ふと、私は彼の事を考えていた。
大方、せっかくの休みだとか何とか考えて惰眠を貪ってるのに違いないわね……。
ちょっと、彼の部屋に『喝』でも入れてこようかしら……。
堀北「……な、何考えてるのよ私//////」
私以外誰もいない筈なのに、思わず周りを確認してしまった……。恥ずかしい///
最近の私はどうかしてるわね……
坂柳さん達と放課後に一緒に過ごすなんて事は今までの私だったら考えられないもの。
それでも、不思議と心地よく感じているのは、きっと心の何処かでこういう風に誰かと放課後過ごすことを望んでいたのかもしれないわね……。
それはきっと彼のお陰なのよね……。
堀北「……もう//////。さっきから浮かぶのは彼のことばかりじゃない//////。」
少し落ち着きましょう……。
深呼吸して……目を閉じてリラッ……
~♪~♪~♪
ビクッ……!!!
堀北「………びっくりした。こんなときに電話なんて一体誰が……。」
私に連絡してくる人なんて限られる……。
まさか、彼……?
……ではなかったわね。
非通知……?一体誰が?
いたずら?それにしては2分以上も鳴らしてるし……。私が出るまでずっと鳴らされ放しは流石に困るわね……仕方ないわ。
私は覚悟を決めて電話に出ることにした。
堀北「……もしもし?」
???「あ~~~~やっと出てくれたわね~♪もう!警戒するのは分かるけど、もう少し早く出て欲しいわ~♪」
この声は……。
どうして私の番号を?
堀北「急に何の御用ですか?……どうして私の番号を?とりあえず、聞きたいことが山程あるのですが……。星之宮先生?」
星之宮先生からだった。一体何故……?
星之宮「ふふふ♪そ・れ・は……秘密♪」
堀北「……切ってもいいですか?」
星之宮「ちょ、ちょ、ちょっと待ってーー堀北さん。怒らないでよー♪ジョークよジョーク。」
堀北「……早く要件を話してくれませんと本当にスマホの電源切って放置しますけど……?」
星之宮「分かったから切らないでーー。……ゴホン。今から学校の生活指導室に来て欲しいの♪」
堀北「なぜですか?……私は校則を破った事も違法な事もしておりませんが?」
星之宮「もうーー相変わらずの堅物ね~~~。佐枝ちゃんみた~い。」
堀北「……な。ただ、私は事実を言ってるんです。早く質問に答えて下さい!なぜ、私が生活指導室に行かなくてはならないのですか?」
星之宮「詳しい説明は来てから話します。とにかく、今から1時間後に生活指導室に来てね♪じゃあそういう事でよろしく~♪また後でね♪堀北さん。」
堀北「……ちょ、ちょっと待って下さい」
ブツッ……ツー……ツー……
堀北「一体何なのよ……。もっと簡潔に分かり易く教えてくれないと、行く気にもなれないわね……。」
警戒するのは当たり前よね……?
星之宮先生はBクラスの担任の先生なのだから。彼に相談する……?でも……。
行かなかったら行かなかったで、面倒な事になるのはごめんだわ……。
とにかく、今は星之宮先生に直接会って聞かないと分からないわね……。もう…。
堀北「……仕方ないわね。」
気が重いのを感じながら、私は制服に着替えることにした……。
AM10:30
そして、今に至る。
私は生活指導室の前にいる。
何だか、中が騒々しいわね……。
コンコン。
堀北「堀北です。星之宮先生に呼ばれたのですが……。」
星之宮「はいはーい♪どうぞー!入って入って~♪」
茶柱「……入れ、堀北。」
堀北「……失礼します。……!!!。どうしてあなた達もここに……?」
坂柳「ここにいる皆さんはきっとあなたと同じ理由だと思いますわ?堀北さん?」
一之瀬「じゃあ、堀北さんも星之宮先生からの電話で呼ばれたの?急でびっくりしたよねーーー?」
椎名「私も少々驚きました……。本を読んでいたら知らない番号でしたので。」
長谷部「ほんとそれー!いきなし電話越しで、ここに来てね♪って感じで呼ばれたからさ~」
佐倉「波瑠加ちゃんが、居て良かったよー私は内心凄く不安だったから……。」
佐藤「確かに……。皆が来てたから安心したよ……。」
軽井沢「もうーー!なんでここに呼ばれたのか説明して下さいよー。星之宮先生ー」
櫛田「まぁまぁ~軽井沢さんも皆も落ち着いて。でも、茶柱先生まで居るとは思わなかったな。」
神室「どうでもいいんだけど……休日に呼び出さないでほしい。私、朝苦手だし…」
どうやら、私だけが生活指導室に来たわけでは無かったみたいね……。
ここに呼ばれていたのは最近放課後に彼と過ごすことが多い女性陣だった。
一体何なのよ……。
星之宮「はーい♪皆揃ったみたいね♪先生嬉しいわ~。誰もドタキャンするような悪い子が居なくて♪」
『…………×10』
茶柱「……知恵。早く要件を話してやれ。学生にとっては貴重な休日なんだしな。」
星之宮「そうね~♪休日に私たちに呼ばれたことで皆、不機嫌みたいだしね♪」
一之瀬「……あの星之宮先生?私はBクラスの生徒なので、私の電話番号知ってるのは分かりますが……ここにいる皆の番号をどうやって調べたんですか?」
私…いや皆が聞きたかったことを一之瀬さんが代弁してくれて助かったわ……。
実際、一番聞きたいことはそれだもの…。
星之宮「チッチッチ♪それは先生のクビが危なくなるから~秘密♪」
勝手に電話番号を調べ上げたってことかしら?
彼じゃないけど、プライバシーも何も無いわね……。呆れたわ……。
茶柱「……はぁ、すまないな。私の監督責任不足のせいで巻き込んでしまって……」
あの茶柱先生が星之宮先生に代わって頭を下げて謝ってくれた。
……少し意外な光景を目の当たりしてるわね。皆も驚いた表情だもの。
元はと言えば、星之宮先生が一番悪いのだけどね……。
星之宮「ちょっとー佐枝ちゃん。これじゃ私が悪者見たいじゃなぁーい!確かに私のやり方は良くなかったけど~。こうでもしないと皆が来てくれないでしょ?」
もう少し星之宮先生には反省してほしいものね……。
坂柳「……まぁ、その事はもう大丈夫です。それでどう言ったご用件でわたくしたちをここに呼んだのですか?」
本当は良くないのだけど……
話しが進まないのは得策じゃないわね…。
堀北「坂柳さんの言う通りです。出来れば早く質問に答えて下さい。」
星之宮「はいはい分かってるわよー♪今から言うことをしっかり聞いてね?」
いまいち、状況を分かってないから緊張感に欠けるわね……。
星之宮先生だからかしら?
本当に下らないことで呼ばれた場合は例え教師でも許せないかもしれないわ…。
星之宮「今から言うことのお題はーーーーー綾小路くんのことでーす♪」
『………ビクッ!!!!!!!!!!×10』
ど、どうして彼の名前が出るのよ!
一体何故……?落ち着くのよ鈴音!
平常心平常心。
星之宮先生「うふふ♪綾小路くんって言っただけで、驚いちゃって~♪可愛いわね~若いっていいわ♪」
茶柱「茶化すのも大概にしろ!それじゃ分からないだろ?知恵。……もういい。私が質問する…」
茶柱先生が話してくれるなら、助かるわ…
星之宮先生は泣きそうな顔で茶柱先生をポカポカ殴っていた。そんな事を気にするでもなく、茶柱先生は話しを始める。
茶柱「単刀直入に聞くぞ、お前たち。綾小路のことをどう思っている?」
『えーーーーーーーーーー/////////?×10』
星之宮「あらあら♪見事なハモりねー♪」
茶柱「そんな驚くことは聞いてないぞ?先ずは、そうだな……堀北から答えてくれ」
茶柱先生が早く答えろと急かして言ってくる。
そんなこと急に言われても……
どう答えれば正解なのよ…//////
堀北「ど、どうと言われましても……そのいつも落ち着いてますし…た、頼りになる男子生徒だと思います///」
茶柱「ふむ……。なるほどな…考えが纏まった者からどんどん答えてくれ。」
茶柱先生が私が綾…清隆くんのことについて話したことなど気にせず、他の女子に目を向けていた……。一体何なのよ…。
私がそう思っていると、次々に彼についての質問に答え始めた。
櫛田「はいはーい♪私も堀北さんと一緒で頼りになる優しい男の子だと思います♪」
軽井沢「わ、私は、その、えっとー//////凄く意外性のある男子だと思います…///」
佐藤「う、うん。体育祭の時、足早くて凄いと思ったし…優しいし//////」
長谷部「う~ん。改まって言葉で説明するの難しいかも…なんていうか、掴みどころのないミステリアスな感じかなぁ」
佐倉「わ、わ、私はその、清隆くんは凄く優しくて周りをよく観てる男の子だと思います//////」
椎名「そうですね…。初めてお会いした時からとっても優しい男の子でした//////♪」
一之瀬「私もそう思います//////清隆くんは凄く優しくて頼りになって…体も引き締まっていて安心するというか…何と言うか…にゃ~私何言ってるのーー//////」
神室「……あいつ、何考えてるか分かんない時の方が多いけど……まぁ悪い奴ではないと思う…//////かも」
坂柳「皆さんの言うことは最もなのですが……私は一言で申し上げますと…とてもかっこいい殿方ですわ//////♪」
それぞれ自分の考えを言い終わった私たちは何だか凄く恥ずかしくて、全員項垂れると言うかその場に座り込んでいた…//////
坂柳さん達が何を言ったのか聞くのに集中出来なかったくらい恥ずかしかった……。
別に私は彼のことなんてどうとも思ってないわよ……?
何も気になっていないんだから……
本当よ//////?
ここで、ずっと静観していた星之宮先生が私たちに話しかけてきた。
星之宮「あらあら♪綾小路くんは罪な男の子ね~♪皆が綾小路くんのことをどう思っているか聞いた所で悪いんだけど……」
私たちの話しを一通り聞いた後、星之宮先生はバツの悪そうな表情をしていた……。
茶柱「お前たち!もうすぐ特別試験があるのは知ってるな?特別試験がどう言った内容で、いつ始まるかは分からないが、お前たちには悪いが、一度他クラスとは距離を取って貰いたい!」
その瞬間、シーンとなった。
皆が驚いた表情をしているのがよく分かる
私だって、自分でも驚くくらい動揺しているのが分かった……
一之瀬「そ、それは特別試験が終わるまではここにいる皆と居てはダメってことですか……?」
一之瀬さんが、悲しそうに皆の気持ちを代弁してくれた。
星之宮「ごめんね~!でも、こうでもしないと先生達や他の皆が納得しなくってねー……」
坂柳「なるほど。そういうことですか…」
神室「……どういうこと?」
坂柳「私たちこのメンバーは各クラスのリーダー。先生方だけでなく、各クラスの生徒にも善く思われてない…といことですね?」
軽井沢「まぁ、それは確かにね…。今は特別試験じゃないから、放課後に違うクラスの友達と遊んでる子も沢山いるけど……私たちこのメンバーはリーダーが集まってるから、先生達が注意を呼び掛けた訳ね…」
佐藤「な、なるほど。」
長谷部「まぁ、そういうことならしょうがないかも……残念だけど…。」
佐倉「う、うん……」
堀北「遅かれ早かれこうなる事は予想できたことだけど……なぜ今だったんですか?別に今日じゃなくても、放課後に注意するくらい出来た筈ですが……?」
茶柱「それはだな…。」
茶柱先生が言い淀んだのは珍しいわね…。
言いづらいことなのかしら…?
星之宮先生が代わって話してくれた。
星之宮「ズバリ言うとね~!綾小路くんがとっても人気になっちゃったからかな~♪ねー♪佐枝ちゃん?」
茶柱「う、うむ…。まぁ、そうだな…」
『え?×10』
星之宮「ここにいる皆が~綾小路くんを~独占しちゃってるから他の女の子たちから、妬み恨み嫉みが集まってるから~秘密裏にお話しました♪」
一之瀬「にゃー!!!べ、別に独占してたわけでは//////」
軽井沢「ちょ、ちょっと待って!!!そんなに人気なんですか?一体どのくらいですか?なんであいつ何ですか?」
茶柱「軽井沢落ち着け……。まぁ、そうだな…。1年生からだけじゃなく上級生にも人気かもしれんな…」
『……………×10』
一体いつの間に彼がそんなに人気になってるのよ!!!
彼のことを知ってるのは私たちだけでいいんだから……じゃなくて//////
もう!!!……あの女たらし。
茶柱「とにかく、学年全体が噂話が横行したことがあるのは分かってるだろ?このままだと、お前たちに在ること無いこと言われてしまう……そうなると、面倒なことになってしまうからな…。」
椎名「なるほど。一之瀬さんも一度被害に遭われてしまいましたからね……。当然の注意という訳ですか…。」
坂柳「それは……わたくしの責任ですね…すみません皆さん……。」
椎名さんは別に坂柳さんを責めた訳ではないと思うけど……。これは仕方がないわね…
坂柳さんは私たちや主に一之瀬さんに向かって深々と頭を下げていた。
一之瀬「そ、そんな、か、顔を上げてよ。坂柳さん!もうあれは終わったことだし…私は全然大丈夫だよ?」
坂柳「……ありがとうございます。一之瀬さん。」
櫛田「茶柱先生!あの~それって特別試験が終わるまでの間でいいですよね?」
茶柱「そうだな……。実際、放課後に誰と過ごしていようと教師である私たちが介入することはないからな。取り敢えず、特別試験が終わるまでの間でいい。」
星之宮「ごめんねー!特別試験が終わるまでの間で良いから綾小路くんを含めてこのメンバーで放課後過ごすのは極力控えてね?」
『はい………×10』
皆、元気無いわね……。
一之瀬さんや坂柳さんたちはクラスが違うから余計に……。
でも仕方がないことよね…?
話しが終わったみたいなので、それぞれ生徒指導室から出ようとしたら……
星之宮「皆!元気出してーー♪ここで、私が1つ提案してあげるから♪」
全員の足がピタリと止まった。
提案?もうこの状況は無理だと思うけど…
堀北「それは一体何ですか…?」
星之宮「そうね~…綾小路くんを自分のお部屋にご招待するってのはどうかしら♪」
『えーーーーーーーーーー//////×10」
茶柱「知恵!お前何を言って……」
星之宮「まぁまぁー佐枝ちゃん。このままだと皆が可哀想なんだもの……私たちだって鬼じゃないんだし……。それに皆は綾小路くんと一緒に過ごしたいのにねぇ?」
『いやいや//////×10』
一之瀬「ど、どうして急にそんな話しになるんですかーーー//////」
星之宮「クラスが違う一之瀬さんや坂柳さんたちのための提案よ?こうすれば、綾小路くんと他の子たちにバレないで秘密裏に過ごせるじゃない?」
一之瀬「だ、だからと言って…その、清隆くんに迷惑が掛かるのはちょっと…」
星之宮「大丈夫よ~考えがあるから♪先生たちに任せなさい!!!さ、先ずは誰の部屋からにするかはクジで決めるわよーーー♪」
凄いノリノリ♪な感じで話しながら、クジを行うための割り箸を出していた……
堀北「ちょ、ちょっと待って下さい!大体私たちは了承してません!!!」
坂柳「あら♪いいではありませんか?秘密裏に会うことが許されるならば。当然わたくしは清隆くんをお部屋にご招待しますわ♪」
堀北「な!あなた本気なの?」
坂柳「勿論、わたくしたちは他クラスの人間ですが…今更クラスに不利益になることもしませんよ?」
椎名「清隆くんと過ごせるのならば…。」
一之瀬「にゃ~……//////」
堀北「ちょっと貴女たち…。」
坂柳「そんなにご不満ですか?清隆くんと一緒のクラスでいつでも、会える貴女方には関係ありませんものね?」
堀北「べ、別に、そ、そんなつもりで言ったのでは無くて、ただ……」
坂柳「それならいいではありませんか?皆さんも異論は無いようですし…?」
『………////////////×8』
私は他の皆を見ると私の様に強く否定する人はいないようだった……
ほ、本気なの//////
櫛田さんたちは確かに嬉しそうに見えるけど……。
星之宮「話しは纏まったみたいね~♪それじゃークジ引いて頂戴~♪」
星之宮先生が持つクジ代りの割り箸を各々既に選んでいた……。
神室さんは坂柳さんに無理矢理引かされていたけど……。
もう!!!分かったわよ!!!
私は残った割り箸を選んだ。
星之宮「はい♪これで全員ね!それじゃ何番か確認してね~♪」
櫛田さんが『せーの』と言った瞬間に全員が選んだ割り箸を出した。
順番は……
1番 軽井沢恵
2番 一之瀬帆波
3番 坂柳有栖
4番 櫛田桔梗
5番 椎名ひより
6番 神室真澄
7番 佐倉愛里
8番 長谷部波瑠加
9番 佐藤麻耶
10番 堀北鈴音
軽井沢「……やった。1番最初だ///♪」
一之瀬「にゃー//////心の準備が…」
坂柳「ふふ♪楽しみですね//////♪」
神室「はぁ……。…ほんとにやんの?」
椎名「とても楽しみです♪」
佐倉「き、き、緊張するよ~//////」
長谷部「愛里!これはチャンス何だから頑張ろうね~♪」
佐藤「二人きりは緊張するよ~//////」
櫛田「順番とか関係なく楽しみ~//////♪」
堀北「私は最後ね…。順番はどうでもいいのだけど……。」
星之宮「はーい♪これで決まりね~♪後は綾小路くんを誘う時に私か佐枝ちゃんに教えてね~♪」
茶柱「……な。ど、どうして私も何だ?」
星之宮「佐枝ちゃんと私で、女子寮を見回ってるんだから~当然でしょ!それに私たちのせいで綾小路くんと一緒に過ごせなくなるのもあるんだよ?これに関しては全く裏表の無い純粋な厚意だから。何より一之瀬さんたちのためだから~♪」
茶柱「……。」
星之宮「それに!私たちが部屋に呼ぶタイミングを手伝ったり、人払いをすれば綾小路くんを呼びやすくなるし~完璧でしょ?ね~お願い~佐枝ちゃん♪」
茶柱「……はぁー……分かった。ここまで話しを聞いてしまったし、知恵一人だと心配だしな…これもクラスの生徒のためか。だが、これは貸しだからな?知恵。」
星之宮「やったー♪ありがと♪佐枝ちゃん!」
一之瀬「あの~星之宮先生?もしかして私たちが清隆くんを自分の部屋に呼ぶんですか……?」
た、確かに……
ほ、ほんとに自分で呼ぶの……?
佐倉さんたち程では無いけど緊張するわね……。
星之宮「あったりまえでしょ~♪お膳立てはするけど、結局は自分次第何だから!頑張ってね~♪皆なら大丈夫よ!」
『……………//////×10』
星之宮「それじゃ、今日は解散~♪また学校でねー!気を付けて帰るのよ~♪」
星之宮先生がそれだけ言って生徒指導室から出ていった……
ほんと嵐のような人ね…。
茶柱先生も『早く帰るんだぞ?』と一言残した後に出ていった。
その後、私たちも続いて一緒に生徒指導室から出てく。
その間私たちは何も話さなかった…。
これが、彼の休日の裏で起こった私たちの休日の出来事。
私もほんの少しだけ頑張ってみようと決心した……。
一方その頃……
皆の人気者綾小路くんはと言うと……
綾小路「……今日は何か寒いな。悪寒が…風邪でも引いたのか?……何か善からぬ事が起こりそうな……?いや、気のせいだな…」
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