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レーヴァティン

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第二百六十話 条約を結びその八

「人間生きるなら金が必要だ」
「どうしてもな」
「この世界でもそうだしな」
「当然起きた世界の日本でもな」
「働かずに活動ばかりしてだ」
 その様にしてというのだ。
「一体どうして生きている」
「それが謎やな」
「絶対に金が必要だが」
 生きるのならだ。
「連中のその金は何処から出ている」
「それを考えるとな」
「運動家は怪しいな」
「そんな怪しい連中になってしまうからだ」
「ああした漫画は何も知らんと読まん方がええな」
「何が日本の経済侵略だ」
 その漫画で実際に言っていた言葉だ。
「アジア再侵略だ」
「どっちも運動家の言葉やな」
「まさにな」
 ソ連崩壊から暫く後までこうした主張をしている輩は実在していた、そしてそれで通用していたのである。
「そうだな」
「貿易をしたらな」
「経済交流を深めてもな」
「経済侵略になってな」
「アジア再侵略だ」
「そうなってたな」
「当然尖っていた」
 侵略ではなかったのだ。
「貿易でありだ」
「経済交流やな」
「そして企業の進出だった」
 実際はというのだ。
「そうだったがな」
「それが運動家に言わせるとな」
「そうしたものになってだ」
「あの漫画でも言うてたな」
「歴史についての主張もだ」
 その漫画のそれもというのだ。
「それもだ」
「おかしいな」
「まさに運動家のそれだ」
「極左のな」
「学生運動の連中と同じだ」
 原作者は実際にそれに関わっていた、ただし然程深くはなかったらしい。
「現に他の作品でもだ」
「そんなん言うてたな」
「そうした作者だと知らねば」
「あかんな」
「読むにあたってもな」
 まさにとだ、正は話した。
「要注意だ」
「そやな」
「料理漫画と思って読むとだ」
「運動家の作品やった」
「そうだからな」 
 それ故にというのだ。 
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