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夢幻水滸伝

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第二百五十三話 兎族の仙人その八

 広州等での支持はより高まり遂にだった。
「広州も他の多くの街や村でやな」
「是非棟梁になって頂きたい」
「そう願い出ています」
「広州でもですし」
「他の街や村でも」
「その要望受けさせてもらうで」
 郭は笑って述べた。
「是非な」
「そしてですね」
「それぞれの街や村を治められますね」
「そうされますね」
「そうするで、そしてちゃんとな」
 郭はこうも言った。
「それぞれの街や村の治安をよくしてな」
「栄えさせ」
「そうしてですね」
「それぞれの問題点も解決しますね」
「そうしますね」
「そうしていくで」
 こう言ってだった。
 郭は広東省中心部の多くの街や村も勢力圏に収めた、そして広州に拠点を移してそのうえでだった。
 治安をよくし産業を振興させてだった。
 それぞれも問題点を解決もした、すると広東省の民達は彼を熱烈に支持する様になった。
 だが郭はそれでよしとせず周りに話した。
「後は広東省の統一やな」
「それをですか」
「目指されますか」
「これからは」
「そうするで」
 まさにというのだ。
「これからはな」
「その中心を掌握して」
「さらにですね」
「統一を進めるのですね」
「そうするで、ただこれまで街や村は攻めてへんな」
 ここで郭はこのことについて言及した。
「僕は」
「そうですね」
「それはないですね」
「賊やモンスターは退治していますが」
「街や村を攻めることはないです」
「絶対にあると思ってたが」
 郭としてはだ、それで今は微妙な顔になって語っていた。
「どの街や村も使者を送ったら降るか自分から来てくれるな」
「郭様の善政を聞いていますし」
「それに戦なく平和ならいいですから」
「それで穏やかに暮らせてです」
「お金儲けが出来るなら」
「ええか、そういえば広東省はそもそも戦が少ないな」 
 郭はこの世界でのこの省のこのことに気付いた。
「そやな」
「戦よりもです」
「平和ですね」
「それで豊かに暮らしたいです」
「争いなく」
「そうした考えやからか」 
 考える顔で話していった。
「街や村は自分達から降ってくれるか」
「それは福建省もですね」
「あちらも同じですね」
「街や村は平和を求めていますので」
「争うことはないです」
「それにモンスターが多いので」
 ここでこうした話も出た。
「広東省や福建省は」
「何かとです」
「モンスターが多くてです」
「そちらへの対応が多いので」
「中国の中では多いな」
 確かにとだ、郭も頷いた。 
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